介護・医療・保育領域における転職市場の課題と、人材紹介会社の介在価値とは
――最初に、御社の事業内容をお聞かせください。
岩崎氏:ウィルオブ・ワークは、人材サービス事業を展開するウィルグループの主要グループ会社として、介護や医療(看護師など)、保育を始め、販売、コールセンター、工場、エンジニアなど、カテゴリーに特化したサービスを展開しています。
介護と医療の人材紹介サービスについては、2026年3月に、グループ会社で医療・福祉業界の領域に特化しているHR CAREERへ統合します。私はPORTERS Agent(以下、PORTERS)導入時の担当者ですが、現在はHR CAREERにて介護および医療領域を担当しています。
加藤氏:私は保育領域の営業を担当しています。現在、介護・医療・保育の人材紹介事業を15人のチームで運営しています。
――介護・医療・保育領域における転職市場の課題は何でしょうか。
岩崎氏:まず、介護・医療領域では、求人数に対して求職者が不足していることが挙げられます。求職者一人当たり、1~2社の人材会社に登録しており、紹介会社で求職者を取り合っている状態です。
加藤氏:保育も同じく、求人数に対して求職者が不足しています。
また、保育領域の求職者は、給与などの条件よりも、園の保育観を重視して入職先を決める傾向があります。そういった情報は求人票の条件だけでは分からないので、コンサルタントに相談してくださる求職者も多いです。つい先日も、複数のエージェントでマッチングしたけれど、肝心の保育観が見えてこず疲れてしまい、当社へ相談に来られた保育士さんがいました。
――同様の求職者さんはこの業界に多いように思いますが、貴社ではどのような対応を心掛けているのでしょうか?
加藤氏:これまでの候補に決定しなかった理由や、望む保育観などを細かくヒアリングし、候補の園に同行するなどしながら求職者の落としどころを見つけるようにしています。
岩崎氏:保育に限らず、介護や医療も含めて、条件は求人情報を見れば分かることなので、プラスアルファとして本人の希望に寄り添ったコンサルティングを提供することが、人材紹介会社の介在価値だと思います。
PORTERS導入の決め手は”エントリー作業の自動化”と”介護・医療・保育の三領域をまとめて管理できるカスタマイズ性の高さ”
――御社は、PORTERS導入前に他社システムを使っていたと聞きました。切り替えた理由を教えていただけますか?
岩崎氏:前システムでは、求職者の登録はすべて手入力でした。他にも、カスタムや出力の制限も多かったので、経営層の判断で「システムごと変えたほうがいい」という結論に至り、求職者エントリーの自動登録ができるPORTERSに切り替えました。今考えると、「あの頃は、よく手動で登録していたものだ」と感心します。
――そもそも、なぜPORTERSを候補に挙げてくださったのでしょうか。
岩崎氏:作業の自動化もそうですが、別の観点では、事業部ごとシステムが異なり、社内データの連携時に整合性が取りづらかったので、一つにまとめたいと考えていました。介護・医療・保育の三領域は親和性が高く、同一法人が運営していることも多いので、1つのシステムで状況を管理していれば、提案の幅や奥行きをだすことができます。
そこで柔軟なカスタマイズ性を備えるPORTERSであれば、複数事業部の情報をまとめる受け皿になると考え、候補に挙げていました。
また、私と加藤は前職でPORTERSを使っており使い勝手のよさを感じていましたし、グループの別会社がPORTERSを使っていて社内評価は高かったので、今回の切り替えは大賛成でした。
営業担当者が絶賛!「検索のしやすさ」がエージェント業務の効率化につながる
――PORTERSのどのような点に使い勝手のよさを感じますか?
岩崎氏:まず、一覧画面の操作が快適です。例えば、検索機能で対象の求職者を抽出し、一覧画面上でそのまま編集ができる機能には感動しました。データを整備する側もユーザー側も、わざわざ求職者の詳細画面に飛ばずとも編集ができる。この機能はかなりユーザビリティーが高いと思います。
カスタムもシンプルな操作で行えますし、人材ビジネスにフィットした階層構造の紐づけや、参照項目を簡易的に置ける点も、設計担当の立場ではやりやすかったです。
実際に現場で運用すると、何かしら想定外のアクシデントは起きますが、シンプルかつ使いやすい仕組みのおかげで、安定的に軌道に乗せられたと思います。
加藤氏:営業担当者は、みな「検索がしやすい」と絶賛しています。事業所名や求職者名はもちろん、携帯番号やIDでも検索ができるので、急な着信時にも対応しながら番号検索することができ、とても助かると言っています。また、架電リストを検索してすぐに一覧表示できる点は、作業の効率化につながっています。
岩崎氏:ID検索は本当に便利です。IDを連番で検索ボックスに入れれば、即座に結果が表示される。この事務作業の簡単さがストレス軽減となり、コンサルティングの集中力維持につながります。
――コンサルティングの質の向上にもPORTERSは役立っていますか?
加藤氏:もちろんです!獲得したカウンセリングのアポが簡単にリスト化できるので、カウンセラー本人とマネージャー間で簡単にアポや進行中の案件の進捗確認ができます。アクションが滞ると接触できなくなることもあるので、進捗管理しやすい点は、コンサルティングの質向上につながる一つの要因になっています。
PORTERS導入により事務作業人数を40%、登録時間を25時間削減
――具体的な導入効果を教えてください。
岩崎氏:導入前、事業部には20~25人の営業担当者がいて、彼らが登録作業をしていました。現在は15人、60%の人数で同じ作業ができていますので、それだけ営業担当者の作業負担が減ったのだと思います。また前システムでは、エントリーのメールを見ながらデータベースに手入力していました。それを自動化したことで、月約500件の応募に対して、1件あたり3分の処理時間が削減されたので、月間で25時間の短縮されたことになります。
――短縮した25時間を、どのように活用していますか?
岩崎氏:面談やマッチングなど、営業のメイン業務に使える時間が増え、面接の対策を考える余力がでました。その成果として、PORTERS導入後の決定単価が7%もアップしました。物価上昇の影響もありますが、自動化により、営業担当者がマーケティングやマッチングのブラッシュアップに使う時間が増えたからだと分析しています。さらに、成約辞退率は導入前と比べて激減しました。
加藤氏:また使える時間が増えたことで、入職後のフォローにも時間をかけられるようになりました。例えば返金規定の期間は企業ごとに異なるのですが、使える時間が増えたことで、それらの情報を管理して適切なタイミングでフォローを入れることができています。またそれら情報管理やタイミングキャッチにもポーターズの機能を活用しています。
――PORTERS活用における御社の課題があれば教えてください。
加藤氏:マッチング機能は、まだまだ活用法があると思っています。例えば、通勤手段や通勤時間ごとの提案は、今のところ脳内マッチングに頼っています。今後はサードパーティアプリの地図マッチング機能を使い、自宅から通える勤務地を一括表示できるようにする予定です。加えて、これらの機能を標準化し、新しいメンバーとベテランメンバーでマッチングのクオリティに差が出ないよう体制から整えたいと考えています。
――最後に、PORTERS導入を検討中の企業へ、おすすめポイントをご紹介いただけるとうれしいです。
岩崎氏:自動化はもちろん、カスタマイズ性も抜群です。制限はゼロではありませんが、工夫次第で乗り越えられる柔軟性があります。
当社では現在、システム担当者がポーターズの担当者さんと相談しながら改良を重ねていますが、もっと熟練して、ゆくゆくは使用する現場メンバーとも話し合いながらカスタムできる状態にしたいです。
株式会社ウィルオブ・ワーク
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人材サービスを軸に、各領域に特化した人材の採用から育成まで包括的に事業を展開。グローバル人材の受け入れや成長産業にも力を入れ、顧客ニーズに合わせた付加価値を提供する。






