更新日:2026年09月30日

スカウト代行の費用相場は?料金体系別の内訳と、人材紹介会社の費用対効果シミュレーション


スカウト代行の費用相場——全体像

相場レンジ

各社の公開情報を横断すると、スカウト代行の費用はおおむね次のレンジに収まります。
 

相場レンジ

補足

初期費用

0円~30万円程度

無料のサービスも一定数ある

月額費用(ライト)

10万円~20万円程度

送信数・対応職種が限定される

月額費用(スタンダード)

20万円~40万円程度

もっとも一般的な価格帯

月額費用(フル運用)

40万円~

戦略設計・レポーティング・改善提案まで含む

成果報酬(返信課金)

数千円~2万円/件程度

「返信」の定義が各社で異なる点に注意

成果報酬(面談設定)

1万円~5万円/件程度

同上もっとも多いのは月額20万~40万円のゾーンです。


もっとも多いのは月額20万~40万円のゾーンです。ただしこれは事業会社の採用担当が発注するケースを含んだ数字であり、人材紹介会社が使う場合とは前提が異なります(後述します)。

なぜこれほど幅があるのか

料金の幅は、主に次の3つで説明できます。
  1. どこまでやるか(送信だけか、戦略設計や返信対応まで含むか)
  2. 誰がやるか(人力か、RPAか、AIか)
  3. どれだけやるか(月間の送信数・エントリー数)

つまり、月額10万円と50万円は同じサービスの安い版と高い版ではなく、別のものである可能性が高いということです。金額だけを横並びにして比較すると、ほぼ確実に判断を誤ります。

AIスカウト代行サービスのPORTERS ASSISTはこちら

4つの料金体系と、向き不向き

月額固定型

毎月定額を支払い、決められた範囲の運用を任せる形式です。もっとも一般的です。
  • 相場:月額10万~40万円程度
  • メリット:費用が読める。予算化しやすく、稟議も通しやすい
  • デメリット:成果が出なくても費用が発生する
  • 向いている会社:継続的にスカウトを回したい会社、予算管理を重視する会社

人材紹介会社にはこの形式が適していることが多いです。理由は後述しますが、要するに「毎月一定量の母集団を安定して確保したい」というニーズと相性がいいためです。

従量型(送信数課金)

送信したスカウトの通数に応じて課金される形式です。
  • 相場:1通あたり数十円~数百円程度
  • メリット:使った分だけ。繁閑の差が大きい会社に合う
  • デメリット:通数が増えるほど費用が青天井になる。また「送ること」自体が目的化しやすい
  • 向いている会社:スポット的に集中して母集団を作りたい会社

注意点として、送信数課金は代行側に「たくさん送るインセンティブ」が働きます。精度より通数が優先されやすい構造であることは理解しておくべきです。

成果報酬型

返信、あるいは面談設定などの成果に応じて課金されます。
  • 相場:返信1件で数千円~2万円、面談設定1件で1万円~5万円程度
  • メリット:成果がなければ費用が発生しない。心理的なハードルが低い
  • デメリット:成果が出るほど単価が跳ね上がる。また「成果」の定義が曖昧だと揉める
  • 向いている会社:まず小さく試したい会社

成果報酬型でもっとも注意すべきは、「返信」の定義です。

「興味がありません」という返信も1件としてカウントされるのか。自動返信は含むのか。ここを契約前に確認していないと、請求書を見て驚くことになります。

また、月間の成果が想定を上回った場合、月額固定型よりも総額が高くなるケースは珍しくありません。上限(キャップ)の設定があるかを必ず確認してください。

エントリー数連動型

獲得したエントリー数の段階に応じて月額が決まる形式です。月額固定型と成果報酬型の中間的な位置づけになります。
  • メリット:費用が読めつつ、成果と連動する。人材紹介会社のKPIと直結する
  • デメリット:エントリーの質は保証されない
  • 向いている会社:エントリー数を明確なKPIとして管理している会社

PORTERS ASSISTはこの形式で、40エントリーまで月額10万円、80エントリーまで月額20万円、120エントリーまで月額30万円という3段階のプランになっています(初期費用10万円~)。

人材紹介会社にとって、この「エントリー数」という単位は扱いやすいはずです。送信数は中間指標に過ぎませんが、エントリー数は面談数・決定数に直結する実質的な入り口だからです。
 

料金を構成する5つの要素

見積書を読むとき、金額が何に対して支払われているのかを分解できると、比較が一気に楽になります。

業務範囲

もっとも大きな変数です。

業務範囲

費用インパクト

ターゲット設計・ペルソナ策定

大

検索条件の設計・チューニング

中

求職者の選定・絞り込み

大

文面作成(テンプレート)

小

文面作成(個別カスタマイズ)

大

送信作業

小

返信への一次対応

大

面談日程の調整

中

レポーティング・改善提案

中


「送信作業だけ」なら安く、「戦略から返信対応まで」なら高くなります。当たり前のようですが、見積りを比べるときにこの範囲を揃えていないケースが非常に多いです。

実行方法(人力/RPA/AI)

  • 人力:人件費が直接乗るため高い。ただし柔軟性は高い
  • RPA:初期設定さえすれば安い。ただし判断はできず、条件変更のたびに設定が必要
  • AI:判断まで含めて自動化される。運用するほど精度が上がる

同じ業務範囲でも、実行方法によって原価構造がまったく違います。3つの違いは「スカウト業務の自動化は3通り|人力・RPA・AIの違いと選び分け」で詳しく解説しています。

対象媒体の数

複数媒体を運用する場合、媒体ごとに管理画面も操作も異なるため、費用が上がるのが一般的です。1媒体あたりの追加料金が設定されているか確認してください。

対応時間

平日9~18時のみか、夜間・土日も対応するか。

これは費用に効くだけでなく、成果にも直結します。在職中の求職者がスカウトを開くのは平日の夜や休日が中心だからです。安いサービスが平日日中のみの対応である場合、その安さは成果と引き換えである可能性があります。

対応職種の難易度

エンジニア、機電系、施工管理といった専門職は、職種理解が必要なため費用が上がる傾向にあります。逆に、職種理解のない担当者が書いたスカウトは、専門職ほど見透かされます。

AIスカウト代行サービスのPORTERS ASSISTはこちら

相場より高くなる/安くなるケース

高くなる典型

  • 専門職・希少職種が対象:母集団が薄く、一人あたりの手間がかかる
  • 複数媒体・複数職種を同時に回す:管理コストが増える
  • 文面の個別カスタマイズを求める:手作業の比率が上がる
  • 返信対応・日程調整まで含める:実質的にRPO(採用代行)に近くなる

安くなる典型

  • 自動化比率が高い:人件費が乗らない
  • 単一媒体・単一職種に絞る:管理がシンプル
  • テンプレート運用:作成コストが下がる
  • 長期契約:割引が効くことがある

ここで注意したいのは、「安い=悪い」ではないという点です。自動化によって安いのであれば、それは構造的な安さであり、品質とはトレードオフになりません。逆に、手作業なのに安い場合は、どこかに無理があると考えたほうがいいでしょう。
 

人材紹介会社の費用対効果シミュレーション

ここからが本題です。「月額◯万円を払って、回収できるのか」を自社の数字で計算します。

計算の考え方

必要な変数は4つだけです。
  1. 月額費用(円)
  2. 月間エントリー数(件)
  3. エントリーから決定に至る率(%)
  4. 1決定あたりの平均フィー(円)

計算式はシンプルです。

月間の粗利貢献 = 月間エントリー数 × 決定率 × 平均フィー

投資回収の可否 = 月間の粗利貢献 - 月額費用

もう一つ、意思決定に効く指標があります。

1エントリーあたり単価 = 月額費用 ÷ 月間エントリー数

損益分岐に必要な決定数 = 月額費用 ÷ 平均フィー

「損益分岐に必要な決定数」は、稟議で最も伝わる数字です。 「月30万円かかります」より「月に1件決まれば元が取れます」のほうが、判断がつきやすいからです。

パターンA:月額10万円/40エントリー

  • 1エントリーあたり単価:2,500円
  • 平均フィーを100万円、決定率を2.5%と置くと
  • 月間決定数:40 × 2.5% = 1.0件
  • 月間粗利:100万円
  • 差引:+90万円
  • 損益分岐に必要な決定数:0.1件(10か月に1件決まれば元が取れる計算)

決定率2.5%はやや保守的な想定ですが、それでも損益分岐は非常に低い水準に来ます。

パターンB:月額30万円/120エントリー

  • 1エントリーあたり単価:2,500円
  • 決定率2.5%、平均フィー100万円で
  • 月間決定数:120 × 2.5% = 3.0件
  • 月間粗利:300万円
  • 差引:+270万円
  • 損益分岐に必要な決定数:0.3件

パターンC:うまくいかなかった場合

シミュレーションは、うまくいかなかったケースも置いておくべきです。
  • 月額30万円/エントリーが想定の半分の60件
  • 決定率も想定を下回り1.0%
  • 月間決定数:0.6件 / 月間粗利:60万円
  • 差引:+30万円

この保守シナリオでも赤字にならないかどうかが、実質的な導入判断のラインです。

見落としてはいけない隠れコスト

上記の計算には、次が含まれていません。
  • スカウト媒体の掲載費用(代行費用とは別に発生します)
  • 増えたエントリーに対応する面談工数(ここが最大の隠れコスト)
  • 社内の管理・レポート確認工数

とくに2つ目です。月に120件のエントリーが来るということは、月120件分の面談枠が必要ということです。1件あたり1時間として120時間。既存業務に上乗せできる量かどうかを、必ず事前に確認してください。

エントリーを取っただけで面談に繋げられなければ、その費用は丸ごと機会損失になります。

AIスカウト代行サービスのPORTERS ASSISTはこちら

費用で失敗する5つのパターン

業務範囲を揃えずに金額だけで比較する

「A社15万円、B社30万円」——この比較には意味がありません。A社が送信のみ、B社が戦略設計から返信対応まで含むなら、B社のほうが安い可能性すらあります。

比較は必ず、業務範囲を揃えたうえで行ってください。

成果報酬型の上限を確認しない

成果が出るほど費用が膨らみます。想定の2倍の返信が来た月に、予算を大きく超過するケースがあります。月額上限(キャップ)の有無は必ず確認してください。

媒体費用を計算に入れていない

代行費用と媒体の掲載費用は別です。稟議書に代行費用しか書いていなかったため、後から追加承認が必要になったという話は珍しくありません。

エントリーの「質」を見ていない

エントリー数だけをKPIにすると、代行側は数を追います。求人と噛み合わない求職者からのエントリーが増えても、面談工数が増えるだけで決定は増えません。

契約前に、エントリーの質をどう測るか(面談設定率、決定率)を握っておくことをおすすめします。

短期で判断してしまう

AI型のサービスは、データが溜まるほど精度が上がります。1か月で判断すると、本来のパフォーマンスを見る前に切ることになります。最低3か月は見る前提で予算を組んでください。
 

見積り時の確認チェックリスト12項目

見積りを取る際、次の12項目を各社に同じ形で聞いてください。比較の精度が格段に上がります。
  1. 初期費用はいくらか。何が含まれるか
  2. 月額費用に含まれる業務範囲はどこまでか
  3. 月間の送信数/エントリー数の上限はあるか
  4. 上限を超えた場合の追加料金は
  5. 対応媒体は何か。媒体追加時の追加料金は
  6. 対応時間(曜日・時間帯)は
  7. 文面の作成・カスタマイズは誰が行うか
  8. 返信対応・日程調整は含まれるか
  9. レポートの内容と頻度は。職種別に見られるか
  10. 最低契約期間と解約条件は
  11. 成果報酬型の場合、「成果」の定義と月額上限は
  12. 求職者の個人情報の取り扱い体制は
AIスカウト代行サービスのPORTERS ASSISTはこちら

よくある質問

Q. 相場より安いサービスは品質が低いのでしょうか?
A. 一概には言えません。判断すべきは「なぜ安いのか」です。自動化によって人件費が乗っていないための安さであれば、品質とのトレードオフにはなりません。一方、手作業なのに安い場合は、対応時間が短い、担当者の稼働が薄いなど、どこかに理由があります。

Q. 初期費用は必ず発生しますか?
A. サービスによります。無料のところもあれば、30万円程度かかるところもあります。初期費用には通常、ターゲット設計、文面のテンプレート作成、媒体アカウントの設定などが含まれます。何が含まれるかを確認してください。

Q. 最低契約期間はどれくらいが一般的ですか?
A. 3か月または6か月が一般的です。前述のとおりAI型は学習に時間がかかるため、あまりに短い契約期間では効果を判断できません。

Q. 月額費用のほかに、スカウト媒体の費用もかかりますか?
A. かかります。代行費用とは別に、媒体の利用料が必要です。予算を組む際は必ず合算してください。

Q. 人材紹介会社が使う場合と、事業会社が使う場合で費用は違いますか?
A. サービスによりますが、人材紹介会社向けのほうが求人数が多く、マッチングの組み合わせが多くなるため、扱いが異なることがあります。人材紹介会社向けの実績があるサービスかどうかを確認してください。

Q. 費用対効果が出るまでどれくらいかかりますか?
A. エントリーの発生自体は初月から見込めますが、決定までのリードタイムを考えると、投資回収の判断は3~6か月後になります。
 

まとめ

スカウト代行の費用相場は、初期費用0~30万円、月額10万~40万円程度が中心です。ただしこの幅は「どこまでやるか」「誰がやるか」「どれだけやるか」で説明され、金額だけを横並びにした比較には意味がありません。

判断すべきは、自社の数字で投資回収が成立するかです。

損益分岐に必要な決定数 = 月額費用 ÷ 1決定あたりの平均フィー

この一行だけでも、稟議は大きく進みます。月額30万円、平均フィー100万円であれば、月0.3件決まれば元が取れる。あとは、想定エントリー数と決定率が現実的かどうかを詰めるだけです。

そして忘れてはいけないのが、増えたエントリーを受け止める面談体制です。ここが最大の隠れコストであり、実際に投資が無駄になる最大の原因でもあります。

AIスカウト代行サービスのPORTERS ASSISTはこちら

PORTERS ASSISTの料金

PORTERS ASSISTは、人材紹介会社のために「マッチングのアルゴリズム構築」と「AI利用におけるサーバーコストの最適化」を実現したAIスカウト代行サービスです。

求職者の発見から、求人が求める要件への適合性の評価、求人票の作成、スカウト文面の作成、送信までをPORTERS Assistが全自動で代行します。人材紹介会社様における運用工数は一切発生しません。(求人票を作成したり、求職者の検索条件をしていしたりなどは、一切必要ありません)

料金は成果報酬型で、有効エントリー1件あたり5,000円のみ。求人内容に適合しないNGエントリーは請求対象外となるため、無駄なコストが発生しない、人材紹介ビジネスに最適化された安心の料金体系です。