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パーソルキャリア株式会社主催 CAのロールプレイングコンテスト『PCAC』第9回優勝者インタビュー
パーソルキャリアが主催する、CAのスキル向上を目的としたロールプレイング大会『PCAC』(Professional・Career・Adviser・Contest)の第9回が、2026年2月26日に開催された。今回は、第9回の優勝者2人に、コンテスト参加で得た気付きやその後の成果などについて聞いた。
社長に「絶対無理」と言われた!それでも優勝できた理由
優勝おめでとうございます。まずはお2人自己紹介をお願いします。
伊藤秀展氏(以下、伊藤氏) ありがとうございます。私は、医療・IT領域における人材紹介事業を展開するエリメントHRCにてヘルスケア領域におけるハイクラスのセグメントリーダーを担当しています。現職は3社目で、1社目はセキュリティー関連の専門商社に入社しましたが、敬愛する叔父をがんで亡くしたことをきっかけに、がん治療に関わる仕事がしたいと思い、がんを取り除くロボットを取り扱う医療機器メーカーに転職しました。この転職でエージェントとして出会ったのが、エリメントHRCでした。
入社してがん治療について知るうち、がんを取り巻く包括的な医療の世界を理解する必要性を感じ、再びエリメントHRCに相談しました。そのとき、「エリメントHRCなら医療領域に幅広く携われますよ」と誘っていただき、入社を決めました。
橋本彩花氏(以下、橋本氏) 私も、エリメントHRCにてチームリーダーを務めています。私は新卒で医療材料メーカーに就職し営業職として14年間務めましたが、どんなにいい商品でいい提案ができても、結局は価格で取引が決まってしまうことがある現実に、もどかしさを感じていました。「もっと努力が実になる仕事がしたい」と思うようになり、自身の経験もふまえ、医療に特化している人材紹介を事業展開しているエリメントHRCに入社しました。
PCACに出場しようと思ったきっかけは何でしょうか。
伊藤氏 当社はPCACの立ち上げに関わった会社*ということもあり、社内で予選会が行われ、合格すると出場の権利を得られます。合格のハードルがかなり高く合格者が少ないため、数少ない合格者の一人として必然的に出場したというのが正直なところです。
実は、社長から「橋本は可能性あるけれど伊藤は無理」と言われていました。ですが、これが私の競争心に火が点くきっかけとなり、「社長を見返す!」という闘志のもと、出場を決めました。今思えば、社長はそんな私の性質を見抜いていたのかもしれません。
* PCACは、2015年にエリメントHRC社とセールスキャリアエージェント社が「UCB(アルティメットコンサルティングバトル)』として始め、パーソルキャリアが運営を引き継ぎ、名称をPCACに変更した
なぜ「絶対無理」と言われたと思いますか?
伊藤氏 私の面談は自分の経験と知識がベースですが、PCACのテーマは、その前段階である「意向と性質のヒアリング、提案の架け橋」が重視されます。「意向」は、本人がどうなりたいのかの真意、「性質」は求職者の価値観や人物特性を指します。なぜ転職したいのか、どんな将来を描いているかなどを知ることが、より高精度なマッチングにつながるという意味です。
私はどちらかというと自分自身が橋になって「伊藤と一緒にやっていこうぜ!」と求職者を渡らせるタイプなので、「それは伊藤だからできるんだ」と言われることが多々あります。もちろん、当社は「意向と性質のヒアリング、提案の架け橋」を重視しますので私も意識していますが、同時に「私が架け橋」方式も多用しますし、社長もそれを分かっていたから「無理」と言ったのだと思います。おそらく、誰も私が優勝するとは思っていなかったはずです。
ご自身の中では優勝できると思っていましたか?
伊藤氏 いえ、まったく。ただ、人の模倣をするのが得意なので、過去の優勝者の模倣をしつつ自分らしさを少し加えれば優勝できるかもしれないと思い、徹底的に優勝者の動画を見て分析しました。その後、想定される求職者の設定を3通り考えてシミュレーションし、本番に挑みました。結果、一番自分らしくできるストーリー展開になったことが、勝因の1つだと思います。
また、周りから「数値をもとに具体的な説明をしたほうが納得感をもってもらえる」とアドバイスを受けたため、取り入れて本番に臨んだところ、加点につながりました。実際、求職者役の鶴田健人さん(前回優勝者で今回の候補者役)に「数字を提示してくれたのは伊藤さんだけで分かりやすかったので、ついたくさん話してしまいました」と言っていただきました。具体的な数値の提示を初め、今回学んだことはこれからの面談に活かして行きたいと思います。
出場の準備で改めて感じた「面談準備の大切さ」
橋本様は、なぜPCACに出場しようと思われましたか?
橋本氏 弊社社長の狩野は、PCACの前身であるUCB (アルティメットコンサルティングバトル)を立ち上げた一人ですので、弊社の教育そのものが意向と性質のヒアリングと提案の橋掛けに基づいています。PCACはよりコンサルタントとして成長するため目指していました。伊藤は自分のキャラと知識で戦うタイプですが、私は基本に忠実に粛々と進めるタイプで、面談1つとっても、アイスブレイク、自己紹介、転職理由のヒアリングという過程は、入社時の研修のまま忠実に実践しています。なので優勝できなければ、「このやり方は間違っているんじゃないか?」と思われそうで。それがものすごく嫌だと思ったことが、私のエンジンになりました。
本番に向けてどのような準備をしましたか?
橋本氏 PCACは、通常1時間かける面談を20分に凝縮して応募承諾を取らなければならないので、自分に何が足りなくて何の情報の準備をしておく必要があるかをすべて書き出し、業界や職業の市場観などの根拠付けも調べ、それらをどう盛り込んでシームレスに話を流していくかをすごく考えました。ここまで準備を徹底したのは久しぶりだったので、改めて「準備は大事」と思いましたし、今後の面談にも役立てたいと思います。
優勝が「自分のやり方は間違っていない」という確信に
本番では、審査員からどんなフィードバックがありましたか?
伊藤氏 求職者に仕事を勧める際、私は「あなたは○○職が向いています。なぜなら~」という話し方をしていましたが、先に「こういう良いところがある」と言ってから「だから○○職が向いています」という順番にしたほうが、ポジティブな印象に聞こえるとアドバイスがありました。それと、最近太ってしまったせいか「スーツがピチピチじゃない?」と指摘されたので、今日はこの取材のためにスーツを買いました。(笑)見た目も大事なので。
橋本氏 私は、求職者がAと回答をした時に 「Aですよね。だとしたらこうですよね」とアプローチしていたので、もう少し因数分解してはどうかとアドバイスがありました。「Aをもう少し具体的に教えてもらえますか?」「Aはこういうことで間違いがないですか?」といった認識のすり合わせをしたほうがいい、ということでした。実は、普段はやっていますが20分間に収めるために端折ってしまったので、改めて必要なことだと認識できました。
お2人が日常業務で心がけていることを教えてください。
伊藤氏 誠実で、嘘をつかず、面談では1つでもプラスになることを話す。大切な時間をとってもらっているという意識を忘れず、私に出会えたことで何か少しでも転職活動が進んだと体感してもらえるよう心がけています。
橋本氏 私は、求職者の言葉にふたをしないよう心がけています。「私はあなたの味方であり、 私に何を言ってもネガティブにならないから全部吐き出して」という思いを持って接しています。寄り添って、ときにリードして、何でも話せる場所になれたら、私が担当した意味があると思います。
コンサルタントのやりがいは何でしょうか。
伊藤氏 感謝してもらえることに尽きます。つい先日も、入社1年以上経った方から「アワードを受賞しました!」という近況報告があったり、「自分1人ではきっと採用されませんでした、伊藤さんが担当してくれたから受かりました!」という感謝のメッセージをいただいたりしました。求職者の方が気づいていない良いところを気づかせてあげ、それを企業に伝えられた結果、採用につながっていく過程に介在価値を感じます。転職後も覚えていてくださり、こうして感謝の連絡が届くと、きっと元候補者の方はハッピーになれたんじゃないかと思えるので、自分の介在価値があったと実感しています。誰かの人生を豊かにする一助になれたら嬉しいですね。
橋本氏 私も、「ありがとう」と言われることが嬉しいです。担当する方の中には、業界未経験ながらもチャレンジしたいという方もいます。未経験から医療業界に入るということは、とてもハードルが高く、学ぶことも多く大変なことも多いんです。ですが、「橋本さんが面接に向けてトレーニングをしてくれて、知識も提供してくれたから採用されました!ありがとうございます!」とご連絡いただいたり、入社後1年以上経ったタイミングで、「役割が変わりました」「いまこんな仕事を担当しています」と連絡をいただいたりするときに、私がやってきたことは間違っていなかったという自信になります。
最後にコメントをお願いします。
伊藤氏 これからも変わらず、求職者が幸せになれるために全力を尽くしていきます。また、PCACで評価される「意向と性質のヒアリング、提案の架け橋」は、持つべき面談の型だと感じています。そこで優勝することができたので、私のやり方が周囲にとってひとつでもプラスになることがあるのであれば、共有していきたいです。
橋本氏 優勝したことで、「候補者が活躍できるフィールドを私の中でしっかりと想像して伴走したい」という思いが形になっていると確信できました。PCACでの学びを活かして、これからも相手の人生に誠実に介入するコンサルタントでありたいと思います。
伊藤秀展(いとう・ひでのぶ)
株式会社エリメントHRC
Senior Consultant
Team Leader
Healthcare & High-Class Segment Lead
大学卒業後、専門商社に入社し、官公庁や大手企業を担当。その後、叔父のがんをきっかけに医療機器メーカーへ転職し、大学病院を中心とした医療ロボットの営業を経験しました。現在はエリメントHRCにて、医療・IT領域に特化した転職支援に従事。自身も転職を通じてキャリアの可能性を広げてきた経験と業界知識を活かし、求人ありきではなく、一人ひとりの意向や性質に沿った納得感のある転職支援を大切にしています。
橋本彩花(はしもと・あやか)
株式会社エリメントHRC
Senior Consultant
Team Leader
Healthcare & High-Class Segment Lead
新卒で衛生材料メーカーに入社し、営業として埼玉県全域を担当。医療現場に深く関わる中で、「人の選択が人生を大きく左右する」ことを実感し、転職支援の道へ。現在はエリメントHRCにて医療・IT領域に特化したコンサルタントとして従事しています。目先の条件ではなく、「将来どうありたいか」という本質的な意向と向き合い、個々の価値観や性格も踏まえた納得感のあるキャリア支援を大切にしています。
株式会社エリメントHRC
2006年11月設立。総合医療サービス業を提供できる唯一の事業体として、医療業界のあらゆる側面に精通したプロフェッショナル集団。ヘッドハントを主体とした採用コンサルティングを行っている。企業から流れてくる求人を埋めるだけの下流の単純作業ではなく、企業の中に入り込み上流から求人を生み出せることが強み。求人を生み出す側として一事業部を丸ごと立ち上げるなど、他社にはない請負求人などがあるのも大きな特徴。
URL : http://www.element-hrc.com/index.html



