目標は高くスピードは速く、ただし行動には余裕を。
調査と努力の継続がトップコンサルタントへの道を開いた

「成功したい!」そう思う人は多い。しかし、成功へ向かって日々たゆまぬ努力を続けている人は、果たしてどれだけいるだろうか……。
マンパワーグループのIT領域に特化したブランド『Experis』のPrincipal Consultantとして働く米本敦昇(よねもと・あつのり)こそ「たゆまぬ努力の人」だ。努力の成果は、直近の営業成績にも表れている。米本は『Experis』入社4カ月目にして、四半期の売上目標を200%達成した。目標達成のためにどのような努力をしているのかなど、米本流トップコンサルタントへの道のりを聞いた。

どんな状況下でも平常心を保つことの重要性

自営業の家庭に育った米本は、学生時代からビジネスに興味があった。高校時代こそスポーツに没頭したが、大学ではグローバルビジネスを学ぶため、英国・リヴァプールの大学へ進学した。将来の起業を視野に就職活動をしていたところ、外資系人材企業の日本支社からオファーがあった。人材分野は自身の候補になかったが、担当者がとても魅力的だったことや、人と関わる仕事がしたいと思っていたこと、コミュニケーション能力や英語力が生かせることなどを理由に、人材分野で働くことを決めた。

「人材コンサルタントは、誰かの人生を決めたり、変えたりしてしまう仕事です。的確なコンサルティング能力が必要ですし、そのためには日々の勉強やブラッシュアップがマスト。この緊張感が、自分のポテンシャルを生かすのに合っていると思いました」

と、米本はいう。その努力を惜しまない強い精神力のルーツは、学生時代に経験した過酷な日々にあった。高校時代は寮に住み、サッカーに熱中していた。強豪校という環境もあり、学業以外はサッカー漬けの3年間だった。部屋は1畳程度しかなく、風呂は洗面台を代用、朝5時半には起きて寮の皿洗いをし、土日祝日も休みなく練習した。遊びたい盛りの年頃に、厳しい寮生活を耐え抜く精神力は並大抵ではなかったはずだ。

「勝負は、与えられた環境でどれだけベストを尽くせるかで決まります。寮生活は、その練習です。過酷な状況下にあっても、浮き沈みなく、常にフラットな状態でいられる精神力は、メンタルの安定性を生み出します。これにより、いかなる試練も乗り越える強靭なメンタルがつくられ、いつでもベストを尽くせる状態になるのです」

つまり寮生活は、勝つマインドを備えるために必要なメンタルトレーニングの一環だったのだ。その成果は如実に現れ、米本は地元の大阪の国体選抜メンバーに選ばれた。他に、空手でもポイント制(ポイント数で勝敗を決める)で世界大会に出場した経験を持つなど、学生時代から高いステージをベンチマークし日々努力していた。

目標高く行動すれば自ずと高みに立てる

仕事でも、目標は常に高く持つことを意識している。高いポジションをベンチマークして行動すると、目指すポジションの人たちとの交流が深まり、コネクションが広がる。すると、その人たちの社会のつながりで新しい仕事が生まれ、結果として、自分もそのステージに身を置けるようになる。米本はベンチマークを高くすることで、エグゼクティブクラス専門のコンサルタントというポジションを手に入れた。

「役員クラスとつながっていないと、企業のビジョンが見えにくい。とはいえ相手はエグゼクティブですから、小手先の理解や表面的なアプローチなんてすぐに見透かされます。彼らに信用してもらうためには、毎日新聞などで政治や経済の動向を知るのはもちろん、マーケットのトレンドや話題の書籍をチェックしたり、上質なスーツや時計を身に着けたりして、彼らと同じ世界観を知る努力は必要です」

実は米本の個性的なパーマヘアも、取引先に覚えてもらうための戦略の一つだという。そんな米本にも、過去に失敗があった。クライアント企業との大事な商談に、大幅に遅刻してしまったのだ。アポイントの時間に間に合わないことを悟った米本が同行者の上司に連絡したところ、上司から「とにかく慌てず、ゆっくり来い」と言われた。“仕事ができるビジネスパーソンは慌てず常に余裕があるもの、どんな状況でも余裕を持て”という指導だったのだ。この件から米本は、余裕ある行動と身だしなみを徹底するようになった。

紹介の先の成長・成功を見据えたコンサルティングを

米本には、アシスタント時代からずっと続けていることがある。担当のクライアント企業や転職希望者が所属する組織図とポートフォリオの自作だ。いつ誰がどこへ移動したかや、誰と誰がつながっているか、どのように組織が変化したかなどの記録が残せるため、長期にわたる濃密な付き合いができるのだ。事実、6カ月間ずっと追いかけていたクラスのエグゼクティブが、6年前に知り合った企業に合っていると思いアプローチし、マッチングに成功したという実績がある。

また、人材を紹介するだけにとどまらず、クライアント企業と求職者の双方にとってメリットになりそうなポジションをアドバイスしたり、適したポジションがなければ新しいポジションの提案をしたりもしている。いつしか米本は、クライアント企業の経営コンサルタント的な役割も担うようになった。

「約18,000社あるといわれる人材業界で米本を指名してもらうために何をするか、これは常に考えています。その中で、クライアント企業に対しても求職者に対しても、紹介するだけで終わらせないことは、変わらぬ私のポリシーです。採用や入社の先に求めるものは、成長と成功です。私は、成功するための具体的なガイドを提案することも、コンサルタントの仕事だと思っています」

紹介後の成長までを想像してマッチングする米本への取引先からの信用は厚く、現在はほぼ紹介だけで売上を生み出している。

スピードと信用は比例する

もう一つ、米本が心掛けていることがある。スピードだ。

「問い合わせや相談がきたら、即レスが基本です。後で回答したいなら、その旨連絡しておきます。小さなことですが、レスポンスのスピードはそのまま信用度に比例する重要な要素です」

連絡の送信者は受信者に比べて返信の待ち時間を長く感じるものだ。素早く、そして的確な回答が安心と信用につながることは、容易に想像できる。

また、時差がある海外とのやり取りが多い米本にとって、朝は海外との貴重な連絡時間だ。米国なら朝8時までが勝負となる。国内でも顧客のほとんどは朝早くから働くエグゼクティブということも手伝い、毎朝8時前には出社して午前中には連絡を終わらせるようにしている。基本的に、前日に発生した連絡事項を翌日に持ち越すことはない。

独立を目指し幅広い分野のコンサルティング力をつけておく

米本は『Experis』に入社して4カ月で四半期の売上目標200%達成という偉業を成し遂げた。浮き沈みなく着実に実績を上げる精神力とスキルがある米本なら、年間の目標達成率にも期待が持てそうだ。米本はすでに、近い将来のイメージも描いている。

「これからますますJOB型雇用や高年齢者雇用が進みます。私はこれまでのキャリアで、正社員だけでなく、フリーランスや副業、派遣、業務委託などのコンサルティングを経験していますので、社会の変化に合わせて、柔軟に、そしてクリエイティブにコンサルティングしていけると思っています。企業にとっても働く人にとっても、ベストの雇用形態は仕事や人材ごとに変わります。幅広い働き方を知っている自分ならではのスキルで、その時々に合わせたベストなマッチングをしていく予定です。近い将来の独立を目指し、まずは人材のあらゆるコンサルティングができる人になっておこうと決めています。現在はIT専門ですが、DXの視点から、医療や不動産オーナーとのコネクトも検討しています」

ベンチマークを高くし、フォロー、スピード、コミットメント、クリエイティブをたゆみなく実践する。これらの心構えが、米本がトップコンサルタントとして活躍できる理由なのだ。