2017.12.13(水)
ポーターズ(株)セミナールーム 開催
ポーターズ社が提供する派遣事業者様向け特化型営業支援システム「HRBC Staffing」と、スタンダードファクトリー社の「SF-地図マッチング」の連携により、約70%のマッチング漏れを可視化、スピード決定を実現。そして登録者の決定率を最大化する。このようなテーマで、派遣事業者向けのセミナーが12月13日、開催された。
講師として登壇したのは、ポーターズ派遣・公共事業担当のマネージャー牧港氏と、スタンダードファクトリー社の渡辺泰介社長。システム活用によって、決定率の最大化をどのように実現するのか、具体例を交えながら講義が行われた。
まず登壇した牧港氏は、この日のテーマである“マッチング漏れ”が発生する原因について説明。
「例えば営業担当が午前9時に、顧客A社から求人についてヒアリングします。しかし日中に外出の予定があると、求人をシステム登録するのは夕方以降になる。諸業務もあるため、コーディネーターに連絡するのは夜になり、翌営業日からようやくマッチングがスタート。この間に、他社が登録者へアプローチし、決まってしまうことがあります」(牧港氏)
では「SF-地図マッチング」との連携によって、このロスをどう解消するのか。続いて登壇した渡辺社長は、まずサービスの概要について説明。「SF-地図マッチング」は、求人の住所を起点とし、交通手段(徒歩、電車、車)や指定の検索項目、〇〇分以内という検索軸で登録者を検索できる。検索を実行すると、地図画面に遷移。登録者の居住地に落ちたピンによって、検索結果を可視化できるというものだ。
このサービスにより、解消できるのは以下の3つだと渡辺社長。
① 求人の住所から〇〇分圏内の、登録者検索のマッチング漏れ
② 新しく入社、転勤、拠点を新設した場合の、求人住所から〇〇圏内の求人検索のマッチング漏れ
③ マッチング担当者の地理ノウハウによるマッチング業務のバラツキによるマッチング漏れ
例えば、青山一丁目駅から徒歩5分の求人に対し、通勤時間30分圏内の登録者を検索したいとき。通常は、近隣の港区、渋谷区、新宿区にて検索を行うことが多い。しかし、実は「練馬駅(練馬区)」「巣鴨駅(豊島区)」「高円寺駅(杉並区)」「新木場駅(江東区)」「錦糸町駅(墨田区)」も30分圏内に含まれているため、取りこぼしが発生してしまう。
「SF-地図マッチングを使うことで、市区町村による検索では漏れてしまう登録者も、漏れなく検索できます。また、担当者の地理ノウハウに依存せず、誰でも同じ検索結果を出せます」(渡辺社長)
SF-地図マッチングはHRBCとシームレスに連動し、地図上に表示される登録者は、HRBCの求職者データを表示している。HRBCで管理されている経験職種や業種、性別などで地図上で絞り込むことも可能。連絡先の電話番号も表示されるので、順番に電話をかけることや、一括アクションでメール送信もできる。
渡辺社長は、具体的な活用のフローについても紹介する。顧客から求人についてヒアリングした営業担当が、その場でHRBCに内容を入力。SF-地図マッチングの検索条件を指定し、担当コーディネーターへメールを送信する。するとリアルタイムで情報共有でき、時間のロスがなく、すぐにマッチングを開始できるのだ。
「登録者の住所を起点に、求人企業を検索することもできます」と渡辺社長。登録者がWEBからエントリーしてきた際、希望する通勤圏内をもとに、地図マッチングで検索すると、希望に沿った案件一覧が表示される。ここでも、エリアや沿線での検索ではヒットしなかった求人も取りこぼさないため、打診できる案件数が増える。結果、決定数の増加につながるという。
契約更新の際、同じ企業で継続しない登録者にも活用できる。契約満期が近い候補者一覧をリストアップし、同様に希望する通勤圏内の案件一覧を抽出、打診できるのだ。
「通勤時間のニーズがある企業や登録者にとって便利なサービス。マッチング漏れを防ぎ、希望通りの案件や人材をもれなく推薦できる」と渡辺社長はPR。参加した派遣事業者たちも真剣に聞き入り、質疑応答では質問が相次ぐなど、大きな関心を示していた。
SF-地図マッチングの利用には、まずHRBCの導入が必要となる。費用について、HRBCは1IDにつき1万2500円~、初期導入費用は無料。SF-地図マッチングは初期導入費用が43万円、月額費用は毎月5万円。