Column/News
2018.03.06
ニュース
ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー2017は株式会社プロコミット若狭健二氏に「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤーレポート」
『人生100年時代』ともいわれ、生涯にわたるアップデートが求められていく現代のビジネスマン。進化していくIT技術とともに、変化する企業と人材のニーズのマッチングにおいて、ヘッドハンターは重要な役割を果たしている。
2018年2月15日、渋谷に位置するセルリアンタワー東急ホテルのボールルームには、ヘッドハンター約200名と報道関係者が集まった。株式会社ビズリーチが主催する「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー」の授賞式を見届けるためだ。同授賞式は今年で第10回目の開催を迎える。
「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー」は、ビズリーチに登録する約2000名のヘッドハンターの中から2017年度最も活躍した人物に送られる賞だ。
今回、日本一のヘッドハンターとなる「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのは株式会社プロコミット若狭健二氏。ベンチャー企業を中心に、メンバークラスからCXOクラスの幅広い層に支援をしてきた。クライアントや求職者に誠実に向き合ってきた4年間が評価される結果となった。
「受賞が決まった時は非常に嬉しく思いました。やってきたことは間違っていなかったのだなと。そう思ったのと同時に、自信にもつながりました」
そう喜びを表現する若狭氏は、今後3~5年の転職市場の動向と、ヘッドハンターが求められる役割の変化についても言及した。
「新しいテクノロジーの到来で、転職市場が激しく変わる中、プレーヤーは淘汰されるのではないかと危機感をもっています。そのような時に市場から求められる、『人』にしかできない介在価値発揮ができるヘッドハンターしか生き残れないのでは、と考えています。
求職者様の志向の整理をし、活躍の可能性を広げ、新たな気づきを与え、また、クライアント企業様の事業や組織の課題解決に一緒に向き合っていく——。そのような、『人材のご紹介』以上の役割が必要になってくると考えています。
私自身、ヘッドハンターとしてのクオリティを今後も高めてクライアント企業様や求職者様へより貢献し、さらに社会に大きなインパクトを与えられるヘッドハンターになりたいと思います」
「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー」賞の他にも、業界ごとに優秀な活躍をしたヘッドハンターに贈られる「MVP」や「特別賞」を発表。転職者への目覚ましいサポートを実現したヘッドハンターに贈られる「ベストマッチング賞」は、今回の授賞式で新たに設けられた。
【受賞者一覧】
ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー
株式会社プロコミット 若狭 健二 氏MVP
【流通・小売・サービス部門】
アズール&カンパニー株式会社 杉原 成幸 氏
【広告・エンターテインメント部門】
トランク株式会社 横山 保 氏
【コンサルティング部門】
株式会社バンテージポイント 小野 智弘 氏
【メーカー部門】
株式会社メイテックネクスト 山田 英二 氏
【メディカル部門】
株式会社エリメント HRC 清水 潤次 氏
【金融部門】
エンワールド・ジャパン株式会社 下田 由紀 氏
【IT・インターネット部門】
株式会社フューチャーリンク 松井 健治 氏
特別賞
株式会社プレミアエージェント 玉川 雄一 氏
ベストマッチング賞
株式会社プロフェッショナルバンク 中村 靖史 氏株式会社エリメント HRC 若林 治郎 氏
買い物やアクティビティ施設などの消費サービスや交通機関、インフラサービスがIoT化し、これまでプライベートでの使用が主だったTwitterやFacebookといったSNSがビジネス領域に積極活用されている現代社会。
また、旧来の日本型雇用システムの崩壊を知らせるように大手IT企業で兼業・副業が正式に認められていき、会社に属さないフリーランスの人口は1,122万人に達した。(2017年調査 参照:https://www.lancers.jp/magazine/29878)
急激な産業システムの移り変わりとともに、多様化していくビジネスマンの働き方。ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤーの授賞式に出席した、株式会社ビズリーチ取締役 キャリアカンパニー カンパニー長の多田洋祐氏は、これからの社会におけるヘッドハンターの必要性や、同社の立ち位置についてこう語る。
「ビジネス環境が目まぐるしく変化する現代は、社会に必要とされるスキルが刻一刻と変化していきます。『人生 100 年』ともいわれるなかで求められる人材であり続けるには、個人が主体的にキャリア形成を行い、社会から求められる人材へと変化し続けなければなりません。ヘッドハンターの皆様は、市場が求めるスキルや経験に精通し、働く個人のより良いキャリア選択を支援されています。まさに企業とビジネスプロフェッショナルをつなぎ、個人のキャリアを一緒につくっていくパートナーといえるでしょう」
さらに多田氏は、転職者数が7年ぶりに300万人を超えたこと(2017年・総務省発表による)や、ビズリーチ経由で地方への転職決定者が増加していることに言及。個人のキャリア選択の幅が広がっている現状を紹介し、「ビズリーチには、各業界に精通したヘッドハンターが登録しており、多様な経験を持つビジネスプロフェッショナルのキャリア選択を支援されています。我々は今後もヘッドハンターや企業の皆様と共に、個人のキャリア選択を支援してまいります」と展望を語った。
今年も大盛況のうちに幕を閉じた、日本最大のヘッドハンターの祭典。参加したヘッドハンターたちが、各業界や企業の動向についてなど、意欲的に情報交換する姿が会場のあちこちで見られた。人生100年時代、働き方改革、第4次産業革命など、社会や経済状況が変わり続ける中、HR業界はどうあり続けるべきなのか。そして、企業やキャンディデイトにどのような価値を提供していくべきなのか。そのヒントが詰まった貴重なイベントは、参加したヘッドハンターたちにとって大きな刺激となったに違いない。
Text by
田中 一成
1994年東京都杉並区出身。大学卒業後は新卒のフリーランスライターとして活動。
ビジネス分野や事件、著名人取材記事をメインに執筆。
1994年東京都杉並区出身。大学卒業後は新卒のフリーランスライターとして活動。
ビジネス分野や事件、著名人取材記事をメインに執筆。