Column/News

2020.09.15
コラム

【船井総研×ポーターズ】人材ビジネス事業拡大セミナー オンライン開催ダイジェストREPORT

株式会社船井総合研究所とポーターズ株式会社が定期的に開催している人材ビジネスセミナー。
現在はオンラインで定期開催しているセミナーの様子をダイジェストで紹介する。
  ※掲載セミナーの内容は2020年8月時点のものとなります。

【講師紹介】 
第1講座「人材ビジネスのこれからと人材募集のトレンド」 
 株式会社船井総合研究所
人材ビジネス支援部 人材ビジネスグループ 比嘉達也 氏 
人材採用専門の経営コンサルタント。採用における独自のノ ウハウを持ち、多くの業界で課題となっている人材採用にお いて、 多くの成功事例を持つ。人材募集をはじめ、クライアン ト開拓、営業マン育成、キャリアコンサルタント育成も得意としている。
 
第2講座「人材ビジネスの事業拡大に 必要な3つのポイント」 
ポーターズ株式会社
大阪支店 シニアコンサルタント 宮本駿介 氏
HRBC導入コンサルタントとして、200名以上のユーザーに向けた 1年間の大規模システム切替プロジェクトのPM経験など、これまで、人材紹介・派遣問わず多くのHRBC導入プロジェクトを経験。 現在、中部・関西エリアのお客様を中心に営業・コンサルティング活動に従事。
 


強い人材サービスの持つ4つの条件を紐解く 
「人材ビジネスのこれからと人材募集のトレンド」 
 第1講座は株式会社船井総合研究所(以下、船井総研)人材ビジネス支援部の比嘉達也氏による講座。人材ビジネス市場の現状把握と、これから伸びる業種についてを解説し、「強い人材サービスの持つ4つの条件」を基軸に、中小の人材派遣企業のための効果的な人材募集の手法、見直すべきポイントについて詳細な解説を行った。



強い人材サービスの持つ4つの条件 
1. 明確な事業領域 
2. 強固な募集経路 
3. 徹底したKPI管理 
4. 複数のキャッシュポイント 

 
コロナの影響と1億総人手不足時代

人材ビジネス市場の現状を認識する 

コロナ禍により人材業界は全業種で業績が落ち込んでいる傾向だが、その一方でITや物流業種での人材需要は伸びていることがよく知られている。そのほかに、学校休校や在宅勤務により育児代行を含めた家事代行サービの需要が伸びている傾向にあるという。
こういった需要は一時的な場合もあるが、ITや物流は今後も人材需要は伸びていくと予想される。コロナの影響で既存領域での営業に苦戦している企業には、今後伸びる傾向にある業種への新規開拓も視野に入れてみてほしい。
コロナの影響が去ったとしても、少子高齢化で、労働人口は今後10年で一千万人減少すると見込まれている。現状でも東京をはじめ有効求人倍率が2倍を超える地域も現れ始めている。これにより、求人メディアへの広告出稿が急増し、直近5年で出稿数は2倍に膨れ上がっている。求人メディア会社の業績は上がるが、それは同時に中小の人材会社にとっては人材集めがさらに厳しくなっているということだ。

「強固な募集経路」のための 
応募が殺到する人材募集手法とは 

中小の人材会社の抱える現状の問題には、「募集の仕組みが弱く稼働・成約が増えない」「採用コストや応募単価の高騰で利益が圧迫されている」「稼働人数が少ないのでチャージアップできない」「ルート営業ばかりで新規開拓ができない」が挙げられる。コロナの影響で一時的にオーダーが増えたとしても、クライアントからオーダーが来たときにすぐ人材を供給できなければやはり厳しい。上記の問題点を解消していくには「強い人材サービスの4つの条件」の2つ目「強固な募集経路」に着目してほしい。人集めに強みを持つことが重要だと、比嘉氏は解説する。

中小人材会社での集客のカギは
導線と受け皿、そして特化戦略 

では中小の人材会社が成果につなげられる人材募集の手法にはどういったものがあるのか。まず、求人広告に頼らないダイレクトリクルーティングに着目する。これには受け皿となる自社HP、独自の求人サイトが必要になる。すでに自社HPや求人サイトを持っているが、あまり活用できていないというケースも多い。比嘉氏は、SEOを理解しGoogleしごと検索など無料で組み込むことのできるツールを駆使することで、すでにある自社独自の求人サイトへの導線を作る方法を紹介。ユーザビリティから魅力を感じられる求人案件ライティングまで、導線とともに受け皿となる求人サイト設計の重要性を解説していく。
これらの自社サイト設計は「強固な募集経路」とともに先述した強い人材サービスの条件1つ目「明確な事業領域」にも当てはまる。総合思考から脱し、「自社が人材ビジネスにおいて“どこの(商圏)”“何屋(特化職種)”であるかを明確にすること」でより効率よくターゲット層を集客できる。フリーランス、外国人、主婦やシニア人材など多様化した働き方に対応したサービスが増える人材ビジネス市場では、特化戦略が集客のカギとなるだろう。





人材募集におけるWEB導線に必須の SEO、受け皿となる自社求人サイトの 設計についての解説。


訴求力のあるライティングについても 解説。
詳しくは今後のセミナーをぜひ 聴講してもらいたい。
 
応募から採用まで細かいKPI管理を行い、プロセス数値を改善する
 
集客から応募に至ってからは徹底したKPI管理が必須となる。コンタクト率、面談実施率、見学実施率、内定率、採用・定着率、それぞれのプロセス数値を細かく見ていくことで、どこが悪いかを把握し、注力して改善を行う。KPI管理の基本ではあるが、できていない人材会社も多いのが現状だという。さらに各プロセスでは、複数のキャッシュポイントを作ることが重要になる。例えば応募プロセスでは求人ポータルへの掲載とともに採用サイトを作成しダイレクトリクルーティングも促進、面接プロセスではWEB応募とともに面接代行も取り入れる、などを行う。ある地方特化の求人媒体会社では、応募に加え書類選考まで代行サポートすることで、中小の人材会社では実施しにくい“応募から5分以内での架電対応”の代行を行い、単価も上がり、成果が出ている事例もある。
 


 
このように、導線と受け皿を見直し、特化戦略で集客を図るWEBマーケティングと、プロセスごとの数値を管理し見える化し、複数のキャッシュポイントを設けることで各プロセスの改善を図るKPI管理についての解説で第1講座を締めくくった。



「人材派遣の事業拡大に 必要な3つのポイント」
 第2講座では、ポーターズ株式会社からHRBC導入コンサルタントを行っている宮本駿介氏が「強い人材サービスの4つの条件」よりKPI管理についての講座を行った。

「徹底したKPI管理」のためのポイントを解説
 多くの人材派遣会社には、求人と求職者の一元管理ができていない、マッチング業務が属人化しており最適化・可視化できていない、KPI管理ができていないため業務改善ポイントがわからない、という大きな3つの課題がある。それに対応した3つのポイントが以下になる。
 
 ①一元管理 (求人・求職者) 
 ②マッチング業務の 最適化・可視化 
 ③KPI管理 

 

 この3つのポイントの、どこまでができており、どこにチューニングが必要かを問いかける。
①については、まず求人情報の1度の入力で求人媒体や自社サイトなど各所にデータを反映でき、流入経路別で情報管理がばらばらになりがちな求職者情報も各所のシステムからタイムリーに1つのシステムに自動反映できる仕組み作りがポイントとなる。
②は情報を一元管理することによりマッチング業務も最適化でき、引当/就業情報の社内共有もスムーズになる。これらのデータをグラフ化し、
③のKPI管理で先月比・昨年対比の分析ができ、業務パフォーマンスの可視化・改善ポイントの把握も可能になる。最後に、これらの課題解決にHRBCを活用して成果をもたらした導入企業での3つの事例を紹介し、締めくくった。
 
今回の講座では、「強い人材サービスの持つ4つの条件」をベースに、人材ビジネス業界を生き抜くために人材ビジネス会社がこれからすべきことが解説された。
この人材ビジネス事業拡大セミナーは今後もオンラインで開催していく予定だ。
 
 
 

INFORMATION


 【船井総研×ポーターズ】人材ビジネス事業拡大セミナーは
 2020年12月末まで毎月開催しております。

 セミナー詳細・お申し込みは https://hrbc.porters.jp/event/ 
 にてご確認ください。