パーソルキャリア株式会社主催 CAのロールプレイングコンテスト『PCAC』優勝者インタビュー

キャリアアドバイザーのスキル向上を目的としたキャリアカウンセリングのロールプレイング大会『Professional・Career・Adviser・Contest』（PCAC）の第７回大会で優勝した2名を取材。勝因と、日頃の取り組みや今後の目標について聞いた。

この度は優勝おめでとうございます。まずは、ご経歴をお聞かせください。

西川大樹氏（以下、西川）私は2021年に新卒でアパレル会社に入社しました。販売員から始めて2年目で副店長になりましたが、お客様と関わる中で〝人生そのものに関われる仕事がしたい〟と思うようになり、23年4月にパーソルキャリアへ入社しました。現在は建設領域のCA（キャリアアドバイザー）を担当しています。

堀井菜々子氏（以下、堀井）私も2021年の新卒で、繊維を扱う専門商社に入社してスポーツアパレル製品のOEM営業に２年半従事した後、23年8月にパーソルキャリアへ入社しました。前職での、世界中のステークホルダーと関わる仕事も楽しかったのですが、もっとはたらく人の本質的な課題解決に挑戦したいと思い、転職しました。現在は、製造業や商社領域の営業職を中心としたCAを担当しています。

PCACにエントリーしたきっかけを教えていただけますか？

西川入社3年目になり、自分のスキルや実力が外部から見てどの程度なのか、どう評価されるのかを知りたいと思うようになりました。そんなとき、先輩からPCACの話を聞いて、挑戦してみることにしました。

堀井私は、カウンセリング力を高めたい思いから、挑戦しました。面談は、支援の質や採用の可能性を左右する重要な仕事である一方、明確な点数で評価されることがありません。PCACを通じて、自分のカウンセリング力を定量的かつ客観的に知り、アドバイスをいただきたいと思い挑戦を決めました。

審査員から、どのようなフィードバックがありましたか？

西川転職希望者が転職を通じて叶えたいことを引き出したうえで、次のキャリア像に結びつけた点と、提案する企業について具体的な提案ができた点を評価いただきました。日頃から、転職希望者が転職活動を通じてどんな不満を解消したいか、次の会社に何を求めるのかを引き出して言語化するよう心がけていますので、自分がやってきたことは間違っていなかったと確信できました。

堀井私も、転職希望者が今の仕事の何を不満に思い、何を改善してこの先どうしたいかについて、点ではなく線で組み立てる対話力を評価いただきました。私は特にカウンセリングに強いこだわりがあり成果も出してきましたが、今回の優勝がその裏付けになりました。

優勝してから変わったことはありますか？

西川カウンセリングの同席依頼が増えました。私の担当領域である技術職は、条件ベースのマッチングになりがちです。だからこそ、本質的な支援へのこだわりを伝えていきたいと思っています。また、今回の出場を機に改めて、自分のカウンセリングにPCACの審査基準である〝意向と性質のヒアリング、提案の架け橋〟を意識するようになりました。これまで感覚的に自分の中で体系化してきたカウンセリングを言語化できたので、カウンセリングのクオリティーが上がったと思います。実際に、技術系以外の仕事に転職を決めていただくといった事例もあり、提案の幅が広がりました。

堀井私も、〝意向と性質のヒアリング、提案の架け橋〟の大切さを再認識しました。転職希望者には、誰１人同じ人はいません。条件だけを見れば、同じ業界、同じ職種出身の人でも、業界に入った背景や想い、職務に向き合う姿勢などはそれぞれ異なります。ここをしっかり理解して初めてロジカルかつ納得感ある提案ができるということに気づきました。

この意識の変化の影響か、最近はお客様アンケートで満点評価をいただくことが増えました。「深く理解してくれて、この人なら話して大丈夫と思った」というコメントが増えたので、コンテストの経験が活きていると感じています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

西川CAスキル向上のための場を作ったり、学生のキャリア教育に関わったりしたいです。学生時代からキャリアの知識を身に付け、自分に合うキャリアスタートができる環境づくりに貢献したいと考えています。

堀井私は引き続き、プレイヤーとして高みを目指します。理解を「深める」と「広げる」の2軸で磨きたいです。1年以内に、当社のカウンセリンググレードの最高段位を獲得することが目標です。