2018.2.7(水)
ポーターズ株式会社 セミナールーム 開催
メディカル業界に特化した統合型人材マッチングシステム「HRBC-Medical」と、70%ものマッチング漏れを防ぐ「SF-地図マッチング」の活用によって、いかに求職者へのスピード対応と成約機会の最大化を実現するか。そのようなテーマで2月7日、メディカル業界の人材ビジネスに従事する事業者向けにセミナーが開催された。
講師を務めたのは、製品を提供するポーターズ社の朱氏と、スタンダードファクトリー社の渡辺氏。売り上げ拡大を実現するための3つのポイントが語られた。
(今回はメディカル業界のうち、薬剤師のマッチングを例にご紹介)
まず朱氏は、一つ目のポイントについて、「病院や薬局のリストがそろっていること」を挙げる。自社で取引のある顧客としかマッチングができないと、薬剤師がエントリーしてきても、結果につながりづらい。HRBC-Medicalは、全国保険医療機関などのデータをCSVで簡単に取り込むことができる。マッチングの母集団が掲載されれば、スピーディに紹介ができ、自然と成約数も増えるという。
二つ目は、適切な検索軸の設定。施設形態で「病院」をクリックすると、病院で就業を希望している薬剤師が一覧表示される。雇用形態、勤務地などでも検索できるほか、新規項目も追加できるため、精度の高いマッチングが実現できる。
続いて渡辺氏が、三つ目のポイントである「スピーディに漏れなく時間検索できる」について言及。「SF-地図マッチング」は、求職者やスタッフの住所を起点とし、移動手段(電車、徒歩)を選択して、〇分圏内と設定し求人検索ができるサービスだ。これにより、約70%のマッチング漏れを解消できるという。
一方で、求人を起点として、〇分圏内に住む求職者を検索することもできる。求職者の就業状況や希望する施設形態、雇用形態などで絞り込むこともでき、該当する方の名前をクリックするとHRBC-Medicalに遷移。そのまま求人オファーを出すことが可能となっている。
三つのポイントが紹介された後、朱氏はHRBC-Medicalの特徴について紹介する。まずは登録者にメールを一斉送信できること。
「薬剤師の方は、休眠人材になってしまうことも多くあります。一斉メール送信機能を使えば、アプローチしたい人材の一覧を確認でき、一括でメールを送ることができます。メールのテンプレートも複数あるので、送る対象に応じて使い分けられます(朱氏)」
病院や薬局に人材を推薦したい場合も、リストから求職者を選択し、ボタン一つで担当者にメールで送れる。ファイルも添付できるほか、パスワードや選考プロセスも自動で生成される。
KPIを視覚的に管理することも可能だ。月別の担当者ごとの売り上げ、施設ごとの選考プロセスの件数などが、グラフと表で表示される。またダッシュボード機能の画面から、「求人」「求職者」「選考プロレス」「フェーズ」などの集計対象・累計期間を選択すると、結果が表示される。これらをもとに、足りない部分を補っていけるのだ。さらに「レポート機能」を活用すると、月や施設ごとの進捗数など、より細かな集計も行うことができる。
「HRBC-Medicalは、自社サイトや外部の医療系媒体との連携もできます」と朱氏。入力した情報は自社サイトで自動公開され、エントリーがあれば、求職者情報も自動でHRBC-Medicalに取り込める。自動連携の方法としては、Web PartsもしくはAPIがあり、いずれかを選択可能だ。外部媒体とは、CSVでの連携設定にも対応している。媒体の求職者情報をHRBCに取り込んだり、HRBCのジョブ案件を媒体に掲載したりと、いずれも工数がかからず対応できるようになっている。
ほかにも、求職者が重複して登録されないよう、氏名や電話番号、メールアドレスなどの情報から、アラートで知らせるなど、HRBC-Medicalの豊富な機能が紹介された。参加した人材ビジネス事業者たちからは、セミナー終了後にも質問が活発に寄せられ、関心の高さがうかがえた。
費用について、HRBCは1IDにつき1万2500円~、初期導入費用は無料。SF-地図マッチングは初期導入費用が43万円(求職者・企業のどちらかのみが起点の場合は33万)、月額費用は毎月5万円。なお、SF-地図マッチングの利用には、HRBCの導入が必要となっている。