応募数が多い採用ほど、初動のスピードと運用効率が採用成果を大きく左右します。
RPM(ゼクウ)、PORTERS、SAISOKU は、それぞれ得意領域が異なる業務システムであり、どれが最適かは 「自社の採用・業務モデル」 によって変わります。
本記事では、RPM・PORTERS・SAISOKUの違いを客観的に比較し、
・どんな企業に向いているのか
・何がメリットで、何が注意点か
・どのように選べば間違いがないのか
を分かりやすく解説します。
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RPM(ゼクウ)とは?|大量募集×高速初動の自動化プラットフォーム
RPM(Recruitment Process Management)は、株式会社ゼクウが提供する 「応募管理・初動対応の自動化に強いクラウドシステム」です。
一般的なATS(採用管理システム)が「面接管理・選考管理」を中心とした設計であるのに対し、RPMは応募が発生した直後の初動プロセスに特化している点が大きな特徴です。RPMは人材派遣会社だけではなく、以下のような 年間100名以上の大量採用を行う一般企業 にも広く導入されています。
・小売・サービス業(店舗スタッフ採用)
・物流・EC倉庫(倉庫作業・配送スタッフ)
・介護施設(ヘルパー・介護スタッフ)
・BPO・コールセンター
・多拠点展開企業の採用センターこれらに共通するのは、応募数が膨大で、初動スピードが歩留まりを左右する採用構造だということです。
特徴①:応募~初動の自動化に強い —— ただし完結型のRPMと、基盤型のPORTERSでは思想が異なる
RPMは、応募から初動対応に必要な一連のオペレーションを 1つの製品内で完結できる点 が強みです。
媒体連携・サンクスメール・ステップ配信・面談調整・リマインドなど、初動に必要な処理をまとめて自動化できます。RPM が自動化できる主な初動プロセス:
・媒体からの応募情報自動取込
・サンクスメール送付
・ステップ配信(応募直後 → 翌日 → 面談案内など)
・面談日程の自動調整
・リマインド送付
・登録会案内これらは RPM の大きな強みですが、一方で「自動化が進むほど、応募者一人ひとりの反応を細かく拾いづらくなる」「現場の運用に合わせた調整に工数がかかる」と感じるケースもあります。
特に、応募直後の対応スピードと同時に人の介在価値が求められる人材ビジネスでは、初動プロセスの設計そのものが成果に直結します。SAISOKU は「初動に特化した高速化モジュール」
PORTERSの SAISOKU も同領域を担うモジュールであり、
・自動返信
・応募取込
・面談設定の最速化など初動専門の自動化機能を備えています。
ただしPORTERSの場合は、CRM(PORTERS本体)を基盤に、MAや各種アプリを組み合わせて全体最適を行える設計が特徴です。PORTERSはCRM基盤×専門アプリで初動~紹介・派遣業務全体を最適化できる
RPMが 1つの製品で初動を完結 させる思想であるのに対し、PORTERSは以下のような 複数アプリ連携型のアーキテクチャ になっています。
・SAISOKU:応募~初動の高速化
・PORTERS CRM(本体):求人・候補者管理/マッチング/進捗管理
・PORTERS MA:ステップ配信・ナーチャリング
・外部連携アプリ:契約書・稼働管理・LINE連携・分析レポート などこれにより、PORTERSは
「初動だけ」ではなく、応募 → マッチング → 契約 → 稼働 → 再活用
の事業全体を最適化できる総合ソリューションとして運用できる点が特色です。 -
PORTERS/SAISOKUとは?|紹介・派遣業務を基盤から支えるCRM+初動最速化モジュール
PORTERS は、人材紹介・人材派遣業務に特化した クラウド型CRM(顧客・候補者・求人データ管理プラットフォーム) です。
応募後の「マッチング業務」「営業進捗」「契約・稼働」「再活用」まで、人材ビジネスの主要業務を一元管理できること が最大の特徴です。その上で SAISOKU は、PORTERSの世界観の中で 応募~初動対応に特化した高速化モジュール として機能します。
PORTERSとは?|人材紹介・派遣の基幹システムとして使われるデータプラットフォーム
人材紹介・派遣業務では、
・求職者
・求人
・顧客(企業)
・応募・推薦履歴
・商談
・契約
・稼働
など、データ構造が複雑で、頻繁な更新や連携が求められます。PORTERSは、この「複雑なデータ」を 一つのCRM基盤に統合 することで、紹介・派遣の現場が必要とする以下の機能を標準化します。
PORTERSが担う主要領域(基幹機能)
・求人・求職者のデータ管理(CRM)
・キーワード検索/タグ管理/マッチング
・CA・RA の商談管理
・推薦~選考進捗の可視化
・派遣の契約書/就業開始/稼働管理
・求人企業とのやり取り履歴
・レポート/分析(KPI・歩留まりなど)つまり、PORTERSは応募後の 選考~紹介~派遣~稼働を支えるプロダクト
であり、RPMのように「初動だけを完結させる」タイプとは思想が異なります。SAISOKUとは?|応募~面談設定までを最速化する専用モジュール
SAISOKUは、PORTERSが提供する 応募~初動にフォーカスしたATSモジュール です。
RPMと同じ入口プロセスの高速化を担いますが、その強みは 人材業界の業務特性に最適化されている 点にあります。SAISOKUが得意とする初動領域
・応募情報の自動取込(媒体・自社フォームなど)
・自動返信メール(一次対応)
・面談予約の高速化(候補者から即予約)
・面談前リマインド
・面談設定の歩留まり改善これらの動作はRPMと同様ですが、SAISOKUは本来、PORTERS CRMと一体で動作する前提で設計されていました。近年では、応募~初動の自動化ニーズが多様化していることから、SAISOKU単体での導入も可能となり、柔軟な運用形態に対応しています。
これにより、PORTERSをすでに利用している企業だけでなく、初動のスピードや安定性を重視する企業にとっても、自社の採用スタイルに合わせて選択しやすい環境が整いました。
PORTERSの世界観:CRM基盤 × 複数アプリで初動~マッチング~稼働を最適化
RPMは、「応募~初動~登録」までのプロセスを1つの製品にまとめ、必要なオペレーションを シンプルな導線で完結 させる思想です。
一方で PORTERS は、CRM(候補者・求人・企業のデータ基盤)を中心に、必要なアプリを組み合わせて業務全体を最適化するプラットフォーム思想が特徴です。PORTERSの構成は、
・SAISOKU(応募~初動の高速化)
・PORTERS CRM(紹介・派遣の基幹業務/高度マッチング)
・PORTERS MA(ステップ配信・再活用)
・契約書・稼働管理アプリ
・LINE・分析などの外部アプリといった専門モジュール群を、ひとつのデータ基盤の上でシームレスに連携させる構造になっています。
これにより、PORTERSは
応募 → 初動 → マッチング → 推薦 → 契約 → 稼働 → 再活用という 人材紹介・派遣事業の全工程を一気通貫で支えるプラットフォーム として機能します。
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RPM(ゼクウ)のメリット・強み|大量応募処理と媒体連携の広さに強み
RPMは、「大量応募 × 多媒体 × 初動整理」の領域に最適化されたシステムで、応募が急増する業務や拠点が多い企業で大きな効果を発揮します。
メリット①:大量応募の取り込みに強く、媒体連携数が豊富
RPMは、多様な媒体からの応募を幅広く取り込める 媒体連携数の多さ が最大級の強みです。
小売・物流・介護・サービス・派遣会社など、複数媒体を同時運用する企業では、この連携範囲の広さが運用負荷を大きく減らします。ただし、連携方式は媒体ごとに異なり、
一部媒体:リアルタイム
一部媒体:バッチ(一定時間ごと)という構造になっています。
SAISOKUは「全媒体リアルタイム接続」標準
PORTERSの SAISOKU は、RPMと思想が異なり すべての媒体がリアルタイム連携 する設計が標準です。
・全顧客共通でリアルタイム
・媒体ごとに例外なし
・追加料金なしが特徴です。
▼RPMとPORTERS SAISOKU特徴比較
観点 RPM SAISOKU 媒体連携数 ◎
広い△
現時点では少ない連携方式 △
まちまち(媒体依存)◎
全媒体リアルタイム初動スピード △
媒体による◎
常に最速初動で勝負が決まる業務では SAISOKU が強みを発揮します。一方で、複数媒体を広く使う企業では RPM の方が運用しやすいケースがあります。
SAISOKU も今後、対応媒体を順次拡張予定であり、より幅広い運用ニーズに対応していく見込みです。メリット②:初動対応を標準化できる
RPMは初動対応をワンプロダクトで完結させる思想のため、
・媒体取込
・サンクスメール
・面談案内
・リマインド
・登録会告知といった動作を 一律・漏れなく進めることができます。
多拠点や複数担当者の運用でありがちな、「対応漏れ」「連絡タイミングの差」をなくせる点は大きなメリットです。
メリット③:初動整流化による歩留まり改善
応募者が複数企業に並行応募する現在、初動の対応の遅れは歩留まりに直結します。
RPMは、・自動返信
・日程案内
・自動リマインドなどを各媒体からの応募に対して機械的に処理できるため、担当者の作業負荷を減らしつつ歩留まり改善が狙えます。
(※ただし最速対応が必須の業務では、全リアルタイム接続のSAISOKUに軍配)メリット④:採用センター業務・大量拠点の標準化と相性抜群
RPMは、大量拠点・集中管理型の企業で効果を発揮しやすい構造です。
・複数拠点の応募を一元管理
・手動作業を減らし、属人化を回避
・大量依頼があっても処理が安定採用センター・BPO・RPO・登録会など、大量応募が一気に発生する事務処理型オペレーション と強くマッチします。
メリット⑤:一般企業でも使われる汎用性の高さ
RPMは業界特化ではなく、応募量が多い全業界に対応できる汎用型 です。
・小売
・物流
・介護
・EC・倉庫
・コールセンター
・単発スタッフ募集
・人材派遣会社 など「大量応募 × 初動整流化」が必要な企業に強い味方になります。
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RPM(ゼクウ)の評判・口コミ|実際の利用者が語る本当の効果と課題
RPMは多媒体応募の取り込みや初動整理に強いため、「大量応募が日常的に発生する企業」からの評価が高い傾向 があります。
一方で、業務の範囲やリアルタイム性に関しては「使ってみて初めてわかる評価」も多く、ここは事前に理解しておくべきポイントです。以下では、実際のユーザーから多く語られる良い声と課題の声を客観的に整理します。
※本文内のユーザーコメントは、ITreview 掲載レビューをもとに編集・要約しています。
一部の表現は実際のレビュー内容を引用しています。良い評判|初動整理・媒体連携・標準化に対する高い評価
① 応募の抜け漏れがなくなり、初動がスムーズに流れるようになった
「応募後の対応の流れを設計することで、人が介さずに面接設定まで進む」といった声が多く、初動作業が一気に軽くなる点は評価が高いです。
特に、
・自動返信
・自動面談案内
・登録会連絡
・応募の一元管理といった機能で、担当者が手動で行っていた作業がほぼゼロになります。
② 多媒体を横断した応募の一元管理ができる安心感
「媒体連携に使用しています。それまで目視でカウントしていたので、ずれがなくなり快適です」
というレビューの通り、RPMの強みは 連携媒体数の多さ。
求人媒体を複数運用している企業では、応募情報の取りこぼしや媒体ごとの対応ズレが減る点が高く評価されています。③ 多拠点・複数担当者の運用のばらつきがなくなる
「各媒体からの応募者情報を自動連携し、未対応者のアラートもできる」
「全国の拠点でも対応ルールが統一される」という声も多く、RPMの単体で初動まで完結する思想は、全国展開企業や集中採用センターと相性が良いです。
④ 大量応募時でも動作が安定。業務負荷に強い
「応募が一気に増える日でも、動作が重くならない」
「キャンペーン時期でもパンクしない」など、大量応募環境での安定性を評価する声が多いです。
改善・課題の声|連携方式・速度のバラつき・後工程の限界
一方で、利用者のレビューでは以下の課題も多く語られています。
① 通常連携は最大60分のラグ。即時連携は別料金
「通常の連携は最大60分程度のラグが発生。即時連携はオプション」
媒体連携数が多い反面、リアルタイムで通知される媒体は限定的で、媒体ごとに連携方式が異なる という声が複数あります。
※これは SAISOKU(PORTERS)が 全媒体リアルタイム を標準提供している点と大きく異なる② 初動以降(CRM・マッチング・稼働管理)は別で考える必要がある
「応募後の数字がうまく連携されない」
「基幹システムとの連携で取りこぼしが出ることがある」など、初動以降を深く運用したい企業からは、「初動中心の製品であり、後工程は向いていない」という声が多いです。
この点も、CRM基盤・紹介派遣の基幹機能を持つ PORTERS との大きな違い。③ CSVやデータ出力の上限・仕様面の制約
「CSVダウンロードの上限件数を上げてほしい」
「連携が止まるときがある」など、データ活用面での課題も散見されます。
向いている企業 / 向いていない企業(口コミから見える実態)
向いている企業像
・大量応募が常に発生する
・複数媒体を運用している
・初動作業が属人化している
・多拠点(または採用センター)で統一運用したい
・面談前の歩留まり改善が喫緊課題向いていない企業像
・応募瞬間に連絡したい(リアルタイムが必須)
・紹介・派遣でCRM/マッチングまで一気通貫したい
・データ活用を高度に行いたい
・中長期のナーチャリングを重視しているこれはまさに PORTERS(CRM)+ SAISOKU(リアルタイム初動)+ MA(再活用)が強い領域。
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まとめ①:大量応募の初動整理なら高評価。ただしリアルタイム性は要検討
RPMは、実利用者から
・多媒体連携
・初動標準化
・大量応募の処理
・拠点運用の統一で高評価を得ています。
一方で、
・リアルタイムは限定的
・初動以降の業務は弱い
・CRM・マッチング・稼働管理は別ツールが必要という声も多く、採用モデルによって向き不向きが分かれる製品 と言えます。
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RPM(ゼクウ)は本当に最適?PORTERS・SAISOKUとの違いをさらに深掘りする
RPMの料金相場と、費用対効果をどう判断すべきか?
RPMを比較検討する際に必ず調べられるキーワードが
「RPM 料金」「RPM 費用」「RPM 料金 高い」「RPM コスパ」 です。RPMは媒体連携や応募自動取り込みに強いサービスですが、料金体系は非公開で、利用ユーザーの規模や運用内容によって見積もりが個別に異なるのが特徴 です。
口コミ傾向を整理すると、
・「媒体連携数の広さの割に費用対効果は高い」
・「小規模でも導入しやすい価格感」
・「ただしCRM機能が乏しいため、結局別ツールを併用して総額が上がるケースもある」という声が目立ちます。
料金面では、初動効率化の範囲でROIを出しやすい一方、CRMや後工程までを見据えた長期投資としての費用対効果では、PORTERSのようなCRM基盤型との比較が重要になります。
PORTERSとSAISOKUの使い分け
PORTERSはCRM基盤として、求職者・企業・案件・推薦・契約・稼働までを一気通貫で管理できる仕組みを提供。
SAISOKUは、その中で「応募~初動」の部分を高速化するアドオンとして機能します。
つまり、PORTERS+SAISOKUを組み合わせることで、「初動のスピード」と「CRMによる再現性・データ活用」の両立が可能になります。SAISOKUに関する補足
一部の比較記事では、RPMとSAISOKUの費用構造や媒体連携仕様について触れられていますが、実際のSAISOKUは以下の点で異なります。
① ID課金のコスト構造について
SAISOKU単体で利用する場合、ID課金ではなく応募者管理のオプション機能として提供されます。
そのため、利用規模が拡大してもユーザーID数に応じたコスト上昇は発生せず、安定した運用コストで利用できます。② 媒体の仕様変更による影響について
また、一部の比較記事では「SAISOKUはメール文面からの取得」とされていますが、実際には応募者画面からのCSV取得によって情報を取得しています。
これらの点を踏まえると、SAISOKUは運用面・保守面の安定性を維持しながら、コスト最適化も両立できる設計になっているといえます。
この方式はRPMと同じ取得構造であるため、媒体のHTML仕様変更などによる影響差は基本的にありません。
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まとめ②:どのツールが自社に最適かを見極めるポイント
RPMは、多媒体からの応募を効率よく整理し、初動対応を標準化したい企業に最適です。
PORTERSは、紹介・派遣業務をCRM基盤で統合したい企業におすすめ。
SAISOKUは、媒体から応募が来た瞬間に自動反応したいスピード重視の現場に最適です。3つのサービスはいずれも「応募対応の効率化」を目的にしていますが、RPM=スピードの標準化、SAISOKU=速度の最適化、PORTERS=データの一元化と再活用と棲み分けられます。
最終的には、「自社の採用モデル」と「成長フェーズ」に応じて、最もROIが高い領域に投資することが重要です。
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