2018.3.14(水)
ポーターズ株式会社 セミナールーム 開催
求職者開拓のために媒体の活用は欠かせない。
では人材ビジネス各社は、具体的にどの媒体を、どのくらい予算をかけて利用し、どのような感想を抱いているのか。ポーターズが調査した結果報告と、同社による新サービス「PORTERS IMEX(アイメックス)」の紹介が行われた。
求職者開拓のために媒体の活用は欠かせない。では人材ビジネス各社は、具体的にどの媒体を、どのくらい予算をかけて利用し、どのような感想を抱いているのか。ポーターズが調査した結果報告と、同社による新サービス「PORTERS IMEX(アイメックス)」の紹介が行われた。
調査はポーターズマガジンの読者・セミナー参加者が対象。人材関連事業に従事する115名に、2018年2月23日~3月9日にかけて行った。まず、“現在利用している媒体”は、indeed、リクナビNEXTエージェントNetwork RAN、マイナビ転職エージェントサーチ、デューダDODAmapsなどのメジャー媒体が上位に名を連ねた。一方、“これから使いたい媒体”では、ビズリーチやキャリアカーバなど、ハイキャリアに特化した媒体が目立った。一社は平均で、3.64の媒体を利用しているという。
続いて項目別の調査結果が発表された。以下がそれぞれの項目と、上位3社の結果となる。
■求める人材の数が多い
①リクナビNEXTエージェントNetwork RAN
②ビズリーチ
③enミドルの転職
■求める人材の質が高い
①ビズリーチ
②enミドルの転職
③日経キャリアNETエージェントサーチ
■求人情報が掲載しやすい
①indeed
②イーキャリアFA
③ビズリーチ
■掲載料・スカウト料が妥当
①マイナビ転職エージェントサーチ
②indeed
③リクナビNEXTエージェントNetwork RAN
■契約率の高さ
①リクナビNEXTエージェントNetwork RAN
②デューダDODAmaps
③ビズリーチ
■ROI(費用対効果)が高い
①ダイジョブ
②indeed
③リクナビ派遣
■営業のサービスが良い
①マイナビ転職エージェントサーチ
②リクナビNEXTエージェントNetwork RAN
③イーキャリアFA
注目すべき項目は「契約率の高さ」。登録者の母集団が多いため、リクナビNEXTエージェントNetwork RANが一位となっている。この結果から、特化型でない紹介会社は、同サービスの利用が有効であることが見えてきた。また、技術者やエンジニアに特化したGreenも、ニーズの高まりを受け契約率が高くなっている傾向にあった。
媒体にかける費用は、人材会社の半数以上が、年間300万円以上であることも分かった。
ただ各社は、常に求職者獲得コストの適正化に取り組んでおり、「媒体への取り組み(効果的な媒体を絞りたい、費用対効果を上げるなど)」「求人の強化(質の高いクライアントの開拓、良い求人案件の獲得など)」に注力している。そして今後すべきこととして、媒体以外の集客方法の確立(リファーラル、口コミ、自社HPの強化、検索エンジン広告など)が挙がり、効果のない媒体の利用を減らしていく方針が見られた。
では、自社にとって効果的な媒体を、どのように見極めればいいのか。有効な手段として、ポーターズの新サービス「PORTERS IMEX」の紹介に移る。これは、メジャー媒体をはじめとした媒体を一元管理できるシステム。導入のメリットは、主に以下の3つ。
・応募者の取り込みが楽になる
・応募者情報の取り込み精度があがる
・媒体の費用対効果がわかる
まず取り込みが楽になるという点。IMEXを利用すると、各媒体を経由してエントリーのあった求職者情報を、自動でHRBCに取り込める。これまでは媒体ごとに、CSVデータのダウンロード・インポートなど、手作業で行う必要があった。その場合、一つの媒体につき約15分かかる。人材会社の平均である媒体を3つ以上利用していれば、最低45分を奪われることになる。IMEXはその時間を削減でき、本来業務に注力できるのだ。データを取り込めるのは基本的にHRBCのみだが、顧客からの要望があれば、現在使用している管理システムに、複数媒体の求職者データを一元管理できる機能の開発も行う。
応募者情報の取り込み精度も上昇する。媒体ごとに応募者情報の項目は異なるが、IMEXではそのすべてに対応し、HRBC向けに自動変換できる。
そして、効果的な媒体の絞り込みに欠かせないのが、費用対効果の把握だ。IMEXに取り込まれた求職者データは自動集計され、どの媒体から何名のエントリーがあった、何名が成約したなど分析。費用対効果を可視化でき、媒体が効果的かそうでないか、客観的に判断することが可能となる。多くの人材企業が掲げている、「効果的な媒体を絞りたい」というニーズに合ったサービスとなっている。
低コストなのもIMEXの特徴だ。初期費用は一律5万円。利用にあたってポイントの購入が必要で、従量課金制で5000円~設定可能となっている。求職者情報を何分おきにインポートするかで、一人当たりにかかるポイントが変化する(1応募者50ポイント~)。現時点で国内のメジャー媒体をほぼ網羅しており、今後も追加していく予定。その際も追加料金はかからない。媒体仕様変更時のマッピングの再設定なども不要。改修作業はポーターズ社が行う。