ポーターズマガジン 2016年2月バックナンバー Vol.29より
トップコンサルタントの舞台裏 Interview File 039
株式会社MS-Japan J事業部 J2ユニットマネジャー
幅岸 健一郎氏
人材紹介のビジネススタイルは様々ですが、コンサルタントの仕事のやり方も十人十色。
Porters Magazine29号で取材した幅岸氏が自身の業務において貫いているのは、
求職者とクライアントの理解、そしてスピード。
どんな場面で理解力とスピードが求められるのか、
幅岸氏へのインタビューバックナンバーで振り返ります。
ある選択肢が当事者にとってどんな価値を持つか
「リンゴが欲しいという相手(=求職者)にその中のどれを勧めても、
実はそもそも青リンゴが好きだったら喜ばれない。
“他と比較して1番良い”ではなく、
自分のオファーが求職者の希望と如何に合っているか、
その話をできるかに尽きます」*ポーターズマガジン本文より抜粋
「複数の選択肢を比較して、どれが一番良いか」を客観的に判断したとしても、
候補者やクライアントの「一番良い」の基準は全く違う可能性があります。
また、候補者もクライアントも、転職・採用を活動をしている中で、その方向性が変わることもありますので、
相手の価値観の理解が思ったほど簡単ではない、ということもあるのではないでしょうか。
相手の価値観を理解し、さらなるヒアリングにより変化に対応しながらも、新しい提案していくのが
コンサルタントの本当の仕事だという幅岸氏。
優先順位は1、3、2の順番で対応し、スピード感を大事にする
人材ビジネスにおいて信頼関係を作るには、相手を理解するだけでなく、誠意を持った対応も肝心です。
幅岸氏は、スピード感を持った対応をすることで、相手への真摯さを示すことができるといいます。
「優先順位が1、2、3とあれば、肝なのは3です。すぐに対応しなくても済むがために、放置して忘れてしまうことがある。
なので、1、3、2の順番で処理するように指導していますね」*ポーターズマガジン本文より抜粋
優先順位の低いものでも、放置してしまうと、自分と相手、
両方の時間を無駄にすることになってしまうので、要注意とのこと。
また、チーム内で案件の進捗を共有したり、候補者との直前のやり取りを少しでも確認することで、
候補者・クライアントとの認識のずれを防ぎ、スムーズに案件を進めることにつながるそうです。
今後人材業界で生き残るために
幅岸氏は、人材紹介会社は二極化し、
コミュニケーション能力のあるエージェントが生き残るだろうといいます。
候補者・クライアントの話を聞き、価値観を理解し、それに対して解決策を提案できること。
自身のコミュニケーション能力を最大限に発揮し、チームメイトの育成にも力を入れている幅岸氏。
今後も活躍が期待されますね!
「AIにはできない高度なコミュニケーションが必要になります。スキルマッチングだけでなく、
企業の熱意や思い、求職者の悩みをヒアリングし、付加価値が高い仕事をできるかどうか。
それを意識できるエージェントは残り、そうでないエージェントは淘汰されていくでしょう」
*ポーターズマガジン本文より抜粋
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By ポーターズ隊員 渡邉