法改正の変化や多言語に対応できるシステム
――最初に御社の事業概要を教えてください。
正岡氏
私たちは、製造業の工場へのオペレーター派遣を中心と製造に特化した、総合人材サービスを提供しています。グローバル人材をはじめ障がい者、シニアや女性の活用も行っています。全体の約半数、多いと8割が請負契約。リーダーや管理者が常駐型のチーム派遣で、製造現場のマネジメントまで行うことが多くあります。またお客様の要望に応じて人の派遣だけでなく、顧客の人事戦略や、経営戦略にも携わらせていただいています。結果的に、製造品質も生産性も上がり、コスト競争でも海外に負けない体制づくりを支援しています。
――PORTERSを導入する前に、どのような課題を感じていたのですか。
宮田氏
元々使っていたシステムが、使い勝手がよくないと、現場から不評でした。具体的には、自社でカスタマイズができないこと。システムは主に契約書の作成・発行で使っていたのですが、不要な項目の追加や削除をしたいときや、法改正によって契約書の内容変更をする際にはベンダーに依頼する必要があります。また、弊社は外国人スタッフが多いので、多言語対応にカスタマイズしないといけません。その度にお金や時間がかかるため、いちいち稟議を上げる手間を考え、我慢して使っていました。
正岡氏
個別契約を作成するまでのプロセスに必須項目があり、作ろうとしている契約書には不要な項目も何か入力しないと進めないことも。求職者の検索も思い通りにできないですし、データも落とした後、Excel形式に加工する必要がありました。エクスポート機能がないのでデータを取り出すことが出来ませんでした。したいことにたどり着くまでの手順やプロセスがあまりにも多く、便利なシステムに変えたいと思い、上記をすべて実現できるPORTERSに切り替えたのです。
カスタマイズ性をはじめ便利な機能が多数
――数あるシステムの中から、どういった理由でPORTERSを選択したのでしょう。
正岡氏
一番はカスタマイズが自由にできることです。あと単純に、触ったときに使いやすいと感じました。クラウドベースなので、サーバーのメンテナンスやソフトのアップデートから解放されたことも魅力ですね。
宮田氏
前のシステムはイントラ仕様でした。弊社はすべての拠点にプライベートネットワークを入れているわけではないため、社内でセキュリティ申請をしないと使えない拠点もありました。PORTERSはインターネット仕様なので、全拠点で使うことができています。
――実際に導入されて、特に便利だと感じているのはどんなことか教えてください。
正岡氏
求職者管理は手動でデータを取り込んでいたのが、PORTERSの導入により自動化できました。外部媒体から応募があったときも、通知メールを確認して媒体にログインしてからでなければ応募者の詳細を確認できなかったのですが、PORTERSでは直接確認ができるようになりました。検索やマッチングもスムーズになりましたね。あと、データが自由に取り出せるので、採用関連のKPI管理に活用しています。
ーーPORTERSの導入によって運用フローが変わるかと思いますが、社内ではどのように浸透させていきましたか。
宮田氏
PORTERSでKPI管理を行うようになったので、進捗をきちんと入力しないと正しい結果が出ない、ということを営業に周知しています。これによって、進捗状況の入力漏れがほぼなくなりました。入力率は大幅に改善されました。
――今後のPORTERSへの要望をお聞かせください。
正岡氏
ステータスやフェーズに変更があったとき、スマホから操作できれば、すぐに更新できます。現在はPCでしかPORTERSにログインできないので、どうしても時間がかかってしまう。スマホアプリがあれば、と思います。
契約管理の部分を強化するために、抵触日や契約更新のアラートを通知出来るような仕組みがあれば便利だな、と思います。
――ありがとうございました。では最後に、今後PORTERSで実現していきたいことを教えてください。
正岡氏
これまで、入社管理は別のツールで行っていました。PORTERSと二重になってしまっているので、入力も管理も手間がかかっていました。今後は入社管理も段階的にPORTERSに移行し、データも整理して一元化していこうと考えています。
フジアルテ株式会社
大阪府大阪市港区磯路1-6-19 フジビル
1962年に鉄工請負業として創業。人材サービスや製造アウトソーシングを通じて、自動車、電子機器、半導体など、日本の高度成長を牽引してきた製造業のものづくり現場を支え、共に発展を目指している。
