株式会社RDサポートの導入事例

株式会社RDサポート

「通勤時間マッチング」で作業工数と時間が激減、マッチング数は5倍に激増

研究開発職の派遣事業を展開するRDサポートは、約10年前からポーターズを導入している。ポーターズを継続して活用する理由や、求人の住所から通勤時間内の求職者を絞り込める最新アプリ「通勤時間マッチング」の使い勝手などについて、派遣事業担当者に聞いた。

理系女性のキャリアの連続性の実現を目指し創業

――最初に、御社の派遣事業の内容をお聞かせください。

内田英樹さん(以下、内田) RDサポートは、食品、ヘルスケア、バイオ、医薬品、化粧品業界に特化した人材サービスを展開している会社で、今年で25期目となります。主な求人内容は研究、開発・試作、検査分析などで、未経験でできる仕事もありますが、基本的には必要な資格やスキルがある人を派遣しています。


――理系と聞くと、男性スタッフが多い印象を抱きますが、食品や医薬品、化粧品に関わる仕事と考えると、性別は関係なさそうですね。

内田 おっしゃる通り、一般的に理系は男性的なイメージがあります。ですが、食品の開発や試作、品質管理などの業務が多い当社では、派遣登録スタッフの9割が女性です。女性比率が高いのは創業時から変わっておらず、会社設立のきっかけにも関係しています。創業当時、理系の女性が結婚や出産後も働ける環境がいまよりも少なく、高いスキルがありながら退職したり、その後もなかなか職場復帰できない現状があったりしたことから、性別問わず長くスキルを活かして働ける環境づくりのために、当社は創業しました。
ただ最近ではバイオベンチャーや大学の研究室などへの派遣にも力を入れており徐々に男性のスタッフも増えてきている状況です。

通勤時間マッチングの導入で該当スタッフの検索がワンクリックに

――御社は10年近くポーターズをご利用くださっています。導入の経緯は何でしたか?

加藤千紘さん(以下、加藤) 導入前はエクセルとアクセスでジョブ管理をしていまして、マッチングはCAの記憶頼りで、一通ずつメーラーや電話を使って連絡をしていました。事業が拡大し登録スタッフが増える中、人の記憶と煩雑化する入力作業に限界を感じ、導入に踏み切りました。ポーターズはカスタマイズの自由度が高く、システム開発やちょっとした運用フローの変更の際も自分で入力項目の作成・変更ができるため、非常に重宝しています。

通勤時間45分以内のスタッフを一発検索できる「通勤時間マッチング」で作業時間が6分の1に!

――業界ならではのマッチングや管理の難しさはありますか?

内田 専門性が高く簡単に新規スタッフが増えない領域であることと、今後当面続くと想定される売り手市場への対応として、休眠現在はこれまでに登録頂いたスタッフへの仕事紹介に注力しています。研究業務や開発業務の場合、郊外の工場などの勤務も多いのですが、登録スタッフには育児中の方も多く、子どもの送り迎えがありますので、あまり遠い地へは行けません。そういった環境下にある方の通勤時間は45分以内、長くても60分が限界です。

加藤 これまでは、CAが募集条件に合うスタッフ一人ひとりの住所から通勤時間や交通費を調べた上でオファーしていましたので、通勤時間の調査から連絡をするまでに1件30分ほどかかっていました。ところが、22年に始まったポーターズの「通勤時間マッチング」(有料)のおかげで、作業時間は5分で済むようになり、工数も大幅に短縮しました。通勤時間と通勤手段を設定しておけば、求人企業の所在地で働ける登録スタッフが一回で抽出できます。併せてマッチングに必要な最低条件も設定しておくことで、通勤時間45分以内の打診可能なスタッフを一発検索で探し出せるようになり、マッチングできる人数も5倍くらいに増えました。

一人ひとりマッチングをしていた頃は、スタッフや企業に対する個人の印象や思い込みが働いてしまい、「Aさんは都内でしか働かないだろう」「B社はこのエリアの人は雇わないだろう」といったバイアスをかけてしまいがちでしたが、確実に45分以内で通勤できるスタッフを自動抽出できるようになったことで、思い込みによるオファーのためらいがなくなったと現場からも好評です。ポーターズのシステムは、当社のように営業やCAが少人数で効率化が必要な企業には、とても合っていると思います。


内田 これにより、以前はクライアント企業から「条件に合う人、何人いますか?」と聞かれても即答できず、「だいたい〇〇人……いるかいないか」といった曖昧な回答になりがちでしたが、現在はほぼ的確な人数を瞬時に調べ、回答できるようになりました。また、システム抽出は人の記憶より正確なので、営業はクライアント企業に自信を持って回答できるようになったと喜んでいます。


――有効活用していただき、ありがとうございます。通勤時間以外の検索条件はどのようなものがありますか?

加藤 職種、勤務地などの希望条件、経験者か未経験者などです。希望条件のトレンドは社会の流れで日々変わりますので、その都度ブラッシュアップして、常に高精度の検索ができるよう、システムを有効活用していこうと思います。

――求人打診や推薦など候補者や採用担当者との連絡ツールは何を使われていますか?

加藤 以前はメーラーやポーターズから各自でメールを送信していましたが、今はポーターズと連携したシステムを開発し、保存条件に合わせて自動で送信しています。ポーターズで情報を更新・保存するだけで該当するメールが送信されるのでかなり工数が減りました。送る内容ごとに送信条件のパターンを作っています。初期は108パターンだったのですが、その後いろいろな条件を追加し、いまでは231パターンに増えました。派遣の更新確認も、更新のタイミングに合わせて自動で確認メッセージが送られるようになっています。

――当社の目指す理想の活用をしていただき、うれしい限りです。最後に、今後の事業展開や目標があればお聞かせください。

内田 派遣事業は今後も企業、求職者双方から必要とされる重要なサービスです。現代は働き方が多様化し、正社員にこだわらない人や複業OKの企業が多くなりました。一方で、労働人口は減少の一途をたどっていますから、新規を増やすために広告をどんどん出すより、いま登録してくだっているスタッフにきめ細かい情報とサービスの提供を続けることに注力したいと考えています。そのためにも、高い精度のマッチングシステムが必要ですので、今後もポーターズのシステムを活用したいと思います。

株式会社RDサポート

https://www.rdsupport.co.jp/

1998年設立。食品・ヘルスケア業界に特化した人材サービスを軸に事業展開。研究職・専門職1万人、栄養士・管理栄養士4000名以上の登録者と、独自のノウハウやプログラムを活用したサービスやソリューションを提供している。

Interview with
内田 英樹氏

株式会社RDサポート
執行役員 派遣事業部 マネージャー

Interview with
加藤 千紘氏

株式会社RDサポート
人材事業部 派遣事業担当