導入の決め手はカスタマイズ性と対応スピード
――御社の事業内容をお聞かせください。
関口氏:コンフィデンス・インターワークスは、「プロフェッショナルの力と可能性を信じ、共に未来を創り出す」というビジョンのもと、主に5つの事業を展開する総合人材サービス会社です。1つ目はゲームエンタメ業界を中心とした人材派遣事業、2つ目はゲームエンタメ・IT/Web業界を中心としたフリーランスマッチング事業、3つ目は、ミドル・ハイクラストに特化した人材紹介事業、4つ目が、製造業に特化した求人メディア事業、5つ目はRPO(採用代行)事業です。
金澤氏:当社は、23年8月にゲームエンタメ業界の人材サービス会社のコンフィデンスと、製造業を中心とした人材サービス事業会社のインターワークスが合併して今の事業内容となりました。
――CA・RAの人数を教えていただけますか?
関口氏:当社の人材紹介事業はRA(リクルーティングアドバイザー)CA(キャリアアドバイザー)両面型で、約80人が在籍しています。
――PORTERS Agentを導入された経緯を、当時ご担当された金澤様よりお聞かせいただけますか?
金澤氏:もともと別のツールを使用していまして、そのときは2点の課題がありました。1点は、カスタマイズ性です。当時、人材紹介事業部の戦略や対象顧客が変わるタイミングで、業界や領域を拡大し始めていましたが、既存のツールでは応用が効かない現状がありました。もう1点は、担当者の対応スピードとフレキシビリティーです。もう少し早くアクションしてほしいジレンマを感じていたところに、御社のご担当の方が迅速で痒い所に手が届く対応をしてくださったので、PORTERS Agentの導入を決めました。
応募獲得率1.3倍、書類通過率1.4倍を実現した理由
――PORTERS Agent導入にあたり期待していたポイントを教えてください。
関口氏:課題解決に加え、システム変更やカスタムの際に「こうすれば管理しやすくなる」といった提案をしてくださることを期待しました。現状、ご担当の方がそれを担ってくださっていますので、助かっています。
――導入後、どのような変化や成果がありましたか?
関口氏:導入前は、求人情報や企業情報などをエクセルやスプレッドシートで管理していたためファイルが乱立していましたが、導入後は企業、求職者、KPI、選考フェーズ、売上などを網羅した管理ができるようになりました。これにより、情報を探しにいく時間と手間が減り、そのぶん本来やるべきマッチングや面談の時間に充てることができるようになりました。
使い勝手がよくなれば、コンサルタントが情報を積極的に活用するようになります。これまで勘を頼りにマッチングしてきたCAが情報を活用することで、結果として応募獲得率が1.3倍、書類通過率1.4倍になりました。
また弊社は未経験者が多いのですが、PORTERS Agentで過去の面談や成約の経歴も追えるようにしたことでマッチングを標準化できた点も、応募獲得率や書類通過率の向上につながっていると思います。
当社では、マッチングの精度を上げるために入社後の研修でもPORTERS Agentを活用しています。例えば、担当企業を仮定して、過去のマッチングから良かったポイントを書き出すような研修です。
――貴社で導入後、PORTERS Agentの活用を浸透させるために工夫された点を教えてください。
金澤氏:導入直後は、入力を管理する担当者を配置しました。毎日、全員分の面談所感やフラグが入力されているかを確認して、未入力の場合は指摘していました。皆で入力して情報が増え、活用できることが分かると、入力するほど売上につながる意識が共有されますので、現在は「入力は当たり前」という認識になりました。
関口氏:PORTERS Agentでは、ヒアリングすべき重要事項や入力すべき重要事項などが当社の考え方とオペレーションに則って設定できるので、必要な情報だけを入力すればいい状態にできます。設定が変えられないと、無駄な情報を入力しなければいけなくなり、それが手間と感じると入力しなくなりますので、その面でもカスタマイズ性の高さは重要です。
5年前の情報をアクティブ化し求人打診マッチング数を倍以上に!
――御社ではさらにPORTERS MAも導入いただきましたが、PORTERS MAも導入された経緯も教えていただけますか?
関口氏:過去の企業や求職者、求人などの情報を活用しきれておらず、数十万件の登録者がアクティブなのか非アクティブなのかを可視化したい目的があり、導入しました。
――可視化できましたでしょうか。
関口氏:はい。さらに、PORTERS Agent内での求人打診マッチング数が倍以上になりました!マッチング数が増えたので、おのずと応募承諾数も推薦数も書類通過数も増えました。
――すごいですね!倍以上になった理由は何でしょうか?
関口氏:まず、自分が打診した求職者がメールを見たかどうか確認してアクティブな求職者を判別できるので、アクティブな求職者のみをアプローチすることが可能になり、営業効率が上がりました。また、応募意思の回収をボタン1つで自動化できた点も影響したようです。さらに、これまではエントリーから1年未満の求職者を中心にマッチングしていましたが、5年前くらいまでさかのぼってマッチング打診をするようになったため、原価がかからない意味で利益貢献にもなりました。
金澤氏:さらに、これまで1案件紹介、1推薦しかできなかった求職者に対して、2~3件の提案ができるようになりました。
――紹介数や推薦数が増えた理由は何でしょうか?
関口氏:まずは求職者に対してもっともマッチする1件を紹介します。そのとき「A社のビジョンはあなたの経験を活かせます」のように、個人に寄り添う提案をして信頼してもらい、さらに1件、もう1件を提案して、応募ボタンを押してもらうという流れができました。これは、PORTERS MAで情報活用できるようになったからです。
データベースにあるすべての求職者に支援を
――御社が目指す人材紹介事業像は?
関口氏:現在、人材業界は集客至上主義になっています。当社としては、縁あって当社にエントリーしてくださった求職者や採用を任せてくださった企業に対してしっかり向き合い、正しく提案をし、正しく支援を完成することを、改めて目指していこうと思っています。
その一環として、データベースにある数十万人の中のアクティブユーザーすべてを支援する心づもりでおり、そのためにもPORTERS Agentは欠かせません。ただやみくもに勘だけで集客するのではなく、縁あった求職者の支援を一つひとつ丁寧に完成させることに注力していきます。
――最後に、御社と同じ課題をお持ちの企業へ、メッセージをお願いします。
関口氏:PORTERS Agentでは、戦略の進行チェックもできます。こまめにチェックを行い、ちゃんと戦略に乗っているか、結果がでているかを振り返る状態をいかに作っていくかが、現場の納得感を高める上でも大事ですので、その点でも導入の意義はあると思います。
金澤氏: 私は、人材紹介マーケットの変化に合わせて、システムやオペレーションを進化させていくことが大事だと思っています。事業戦略の解像度を上げて、明確にPDCAを回していくことが大切だと思いますので、自社に合うシステムを活用して、業績アップにつなげてほしいと思います。
今後、CPA(顧客獲得単価)は上がり続けます。PORTERS Agentなどのシステムの有益性を判断できる人を経営層に置き、導入していくことが大事だと思います。それにより、システム会社のサービスは洗練され、さらに使いやすくアップデートされていくでしょう。
関口氏 :最近、人材紹介会社の倒産が相次いでいます。2024年度は最多を更新しました。この背景にあるのが、競争の激化と人材不足です。今後は必要に応じて同業者と協業したり、M&Aを実行したりするなどの手段を積極的に活用して、お客様ニーズに対応できる体制づくりを推し進める予定です。もしご興味ある企業様、担当者様がいれば、ご連絡お待ちしております。
株式会社コンフィデンス・インターワークス
■企業情報
株式会社コンフィデンス・インターワークス
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ゲーム・製造業界の人材紹介、人材派遣、求人メディア運営などの事業をセグメント特化型で展開。






