株式会社日本メディカルキャリアの導入事例

株式会社日本メディカルキャリア

億単位のコストが数十分の一に

「ランニングコストの削減や業務標準化を実現した結果、生まれたリソースで求職者のライフ形成支援が可能になりました。」
株式会社日本メディカルキャリア 落合氏




  • ランニングコストの削減

  • 案件数や登録者の情報量の整理

  • 売上げ計上や、一括メールによる求職者の掘り起こしなどの機能


転職支援にとどまらない「キャリア形成支援」

転職支援にとどまらず、医療従事者のキャリア形成に関する幅広い支援を行っている日本メディカルキャリア(旧社名:株式会社CBキャリア)。自社システムで情報管理を行っていたものの、PORTERS Agent(以下PORTERS)に切り替え。そのビフォー・アフターでは、目に見えて大きな変化があったという。導入に携わった志水氏に、PORTERSを選んだ理由やメリット、活用している機能について、そして落合社長に同社の今後のビジョンを聞いた。


――まず日本メディカルキャリア様のビジネス概要を教えてください。

落合
 当社の設立は2017年4月。医療業界に特化した総合人材サービス企業・キャリアブレイン社の、主軸事業である人材紹介部門を引き継ぐ形で誕生しました。前身から数えると、約20年間で、30万人の医師、薬剤師、看護師たちの転職支援を行ってきました。
現在の主力事業は「キャリア形成支援」。転職支援や開業サポートにとどまらず、医療従事者一人ひとりの人生に合ったキャリアプランをともに考え、ご提案しています。


――同業他社と比較して、どのような特徴があるのでしょう。

落合
大きく二つあります。一つ目は、地場に根付いたキャリア形成支援を行っていること。当社は札幌、東京、大阪、福岡に4つの拠点があります。地域によって異なるトレンドに合わせ、“顔の見える”最適なサポートをしています。
二つ目は、キャリアコンサルタント資格の保有率の高さ。コンサルタントの実に6割以上が、国家資格であるキャリアコンサルタントを保有し、転職者の人生に寄り添ったサポートを行っています。

億単位のコストが数十分の一に

――PORTERSを導入した経緯について教えてください。

志水
最も大きな目的はランニングコストの削減です。それまでは、自社開発したデータベースシステムを使用していました。しかし利便性を追求し、機能の追加や改修を続けていったところ、膨大なランニングコストがかかるようになっていたのです。
また案件数や登録者の増加に伴い、情報量がかなり膨らんでいたため、整理したいという思いがありました。そこで、外部システムを導入することにしたのです。


――PORTERSを選んでくださった決め手は何だったのでしょう。

志水
 自社システムには必要な機能が全てあったので、正直、外部システムでは物足りなさがありました。ただ、本当にそこまでの機能が必要なのか、必要な機能の棚卸しをした上で各社のスペックを比較したところ、絶対に欠かせない最低限の機能を備えていたのがPORTERSだったのです。
またパッケージの導入にあたって、我々の業務を標準化するのも一つの目的でした。そう考えたとき、売上げ計上や、一括メールによる求職者の掘り起こしなどの機能があったのも決め手でした。


――実際に導入されて、コスト削減や情報整理は実現できましたか。

志水
はい。まずコストですが、以前は毎年億単位の費用が発生していましたが、数百万円に抑えられるようになりました。情報整理も、ポーターズさんの営業担当と一緒に項目を作り、どう活用するかもアドバイスをいただけたので助かりました。おかげで情報が探しやすくなり、必要とする内容に早く到達できるようになりましたね。


――業務の標準化についてはいかがでしたか。

志水
PORTERSは人材業界でスタンダートのシステムなので、そこに我々の業務フロー合わせていくチャレンジはしていきました。オプションでSF-地図マッチング(※)も導入したこともあり、コンサルタントの働き方や動き方は変わっていきましたね。薬局は店舗数がたくさんあり、薬剤師の方も「自宅から〇分圏内で働きたい」という希望を持っている方が多いため、地図マッチングはかなり活用していますし、業務フローの整備にもつながったと思います。

※『SF-地図マッチング』はスタッフや求職者の住所を起点として、〇分圏内の求人検索を行えるサービス

スマート帳票で20種類もの書類を作成

――特に活用しているのはどのような機能か教えてください。

志水
スマート帳票です。種類は大きく分けると4つあり、ジョブに紐づいた「求人票」、求職者情報を匿名で閲覧できる「プロフィールシート」、成約段階で発行して当社、医療機関、クライアントで取り交わす「勤務条件の確認書」、成約した医療機関に提出する「紹介手数料の確認書」の4種類です。「求人票」は医師・薬剤師の2職種分を、4拠点分作成しているので、合計すると20種類はあると思います。
 当社がこれまで導入していたフォーマットで、そのまま継続して使いたいものも、スマート帳票で作成しました。記載項目も、法改正などに合わせて随時変更しながら、ブラッシュアップしていますね。


――PORTERSを導入されて、良かったと思うポイントを教えてください。

志水
 自分ですぐにカスタマイズできる点です。エンジニアや管理会社に依頼しなくても、「こうできないか」と思ったことを、業務のスピード感を落とすことなくすぐ反映させられるのが魅力的ですね。


――今後はどのような要望がありますか。

志水
CRMツールとして期待し進捗NAVIを導入したのですが、当社の業務フローにはややフィットしませんでした。どのキャリアアドバイザーが、どういった求職者を担当し、どの段階まで進んでいるか、を可視化できるのは便利なのですが、想定売り上げの計算もできればなおいいなと。キャリアアドバイザーは自分自身の、上長であればチーム全体の売り上げ状況を把握したいというニーズがありますので、金額も可視化できるようにしたいただきたい、というのが要望です。また進捗のフェーズが変わったとき、アラートやメールで通知があれば助かります。


――ありがとうございました。では最後に、御社の今後の展望を教えてください。

落合
私たちは20年間にわたって、医療従事者のキャリア形成支援を行ってきました。昨年末からは、「ライフ形成支援」としてさまざまな企業とアライアンスを組み、資産形成、家事代行、婚活など、医療従事者の困りごとを解決するサービス提供をしはじめました。ユニークなところでは、レーシングチームと連携して、車好きな先生方に時速300kmの世界を体感していただく、なんてことも提供しています。キャリアだけでなく、人生のパートナーとして、これからも様々な支援を行っていきます。

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株式会社日本メディカルキャリア

https://www.nihon-mc.co.jp/

東京都渋谷区神南1-18-2 フレーム神南坂3階
Tel.03-5784-1575

2017年4月創業。「あなた以上に、あなたのキャリアを考える」を信念に、転職支援や開業支援にとどまらない“キャリア形成支援”を通じて、医師・薬剤師をはじめとした医療に従事するみなさまのキャリアや人生に寄り添い、ともに成長する企業を目指している。

Interview with
落合宏明 氏

株式会社日本メディカルキャリア
代表取締役

Interview with
志水慎太郎 氏

株式会社日本メディカルキャリア
営業企画室