PORTERS お客さま導入事例
株式会社ウィンスリー

データの一元管理を実現したことでコンサルタントの業務を50%削減

デジタル人材に特化した転職支援を行っているデジタル人材専門エージェント「株式会社ウィンスリー」。あちこちに散らばっていたデータを一元管理し業務効率化を実現するためにPORTERS Agent(以下PORTERS)を導入した。
PORTERS導入の経緯や導入前の課題、便利に使っている機能などについて、ヘッドハンター&デジタルマーケティング部の太田氏にお話を伺った。

外資系ツールを見送りPORTERSを導入

―まずは御社の事業の特徴について教えていただけますか?

弊社はデジタルマーケティングやDXなどに関わるデジタル人材に特化した、デジタル人材専門の転職エージェントです。大きな特徴としては3つあります。1つ目は、弊社に在籍するコンサルタント全員が、デジタルマーケティング、もしくはエンジニアの現場経験がある人材を揃えているところです。2つ目は、候補者の転職先である弊社のクライアントに大手企業が多いところです。3つ目は、転職後の定着率が98%にも上っているところです。それはニーズにあった転職をご支援できている証であり、候補者に満足のいくサービスを提供していると自負しています。

―採用コンサルティングに対するこだわりを教えてください。

候補者に寄り添ったコンサルティングを心がけています。多くの人材紹介会社の場合、KPIを設定し、面談や内定率などのすべての数値を追っていくことが多いと思いますが、弊社では目標達成数値は一切設けていません。「候補者にとって最良の転職とはなんなのか」「逆に転職をしないほうがいいのか」など、人生における大きな転換期の中でどのような選択するのがいいのかアドバイスをさせていただいています。

弊社においては、転職支援もアドバイスの1つという形で捉えています。選考通過後にさまざまなフォローしているわけではなく、内定が出るまでの期間を密にやり取りすることで高定着率を実現していると考えています。

―PORTERSを導入された経緯を教えてください。

PORTERS導入前から各コンサルタントの数字の進捗管理や、顧客管理システムを軸としたCRMの施策はできていました。ただ、顧客管理と求人管理が別だったので、どの候補者をいつどの企業に推薦したかわかりづらかったのです。そのほかにも外資系企業が開発したツールの導入を検討したことがあったのですが、項目が英語表記であり、UI/UXが弊社には合っていませんでした。カスタマイズはできても英語表記は変えられないことや、日本法人もなく、サポート体制が整っていないなどの課題がありました。そこで、人材紹介業に特化し、顧客管理と求人管理が一緒に行えて、かつカスタマイズが柔軟なシステムである日本発のPORTERSを導入することに決めました。サポートも専任で行っていただけるところも安心材料となりました。

基本機能でデータを一元管理、カスタマイズ機能により外部連携や集客マーケティングに対応、業務効率を大幅改善

―PORTERS導入によってどのような課題が解決されましたか?

PORTERS導入前は、求職者データを入れても求人データは別に保存されており、「●●さんのエントリー状況は?」「▲▲さんに打診した求人票はどれ?」というような状況でした。それがPORTERS導入によりデータの一元管理を実現し、確認したい求職者の状況がその方に紐づく求人情報、選考状況とともに一目でわかるようになり、大幅な業務削減を実現しました。

―どのくらいの業務を削減できたのでしょう。

弊社はコンサルタントの自主性に任せて業務を行っていますので、具体的な数値は出していません。そのため、コンサルタントによって業務削減率は変わってくるかと思いますが、感覚値で言いますと50%程度は業務を削減できていると感じています。

―PORTERSのどの機能をよく使っていますか?

レポート機能とデータダウンロード機能です。PORTERSを導入する前は、候補者の決定率や内定率、書類選考率などが不明確でした。しかしPORTERS上では選考プロセス管理ができますので、その数値が落ちているか、上がっているかが一目瞭然です。それに伴い、数字が落ちている場合には改善策を検討していくPDCAサイクルを回す速度を上げることができました。

またPORTERSでは、外部人材データベースやメールマーケティングツールに使用するデータをカスタマイズしてダウンロードできます。これはコンサルタント、管理部門ともに使う頻度が高い機能となっています。

―そのほかに、便利に使っている機能はありますか?

細かいところですが、求人情報や求職者を検索してから並べ替えられる機能はよく使っています。見せ方も自分でカスタマイズできるので良いと思います。New List View*になってからはUIがさらに見やすくなりました。切り替え時にはどのコンサルタントも混乱することなく、スムーズに切り替わった印象です。
*New List Viewは、2021年にリリースされた、PORTERSの一覧画面の名称。ソートやフィルター、色付けなど、Excelライクに操作ができ、情報の一覧性を高めます。

また機能ではありませんが、ヘルプデスクの方々は他のどんなサービスのサポート担当よりも的確なご対応をしていただける印象があります。どの方にご担当いただいても一律で高水準のサービスを提供していただいていると感じます。万が一即答できないような内容の質問をした場合にも、すぐに確認して折り返しをいただけるので、本当に助かっています。

―PORTERSの機能に対するご要望を教えてください。

スマートフォン対応です。PORTERSでできる機能はすべてスマートフォン上でできるようになるといいですね。そうすれば、移動などの隙間時間でアクセスしてデータをチェックできるようになりますから。

デジタル人材領域に特化した自社のノウハウを最大活用し、世の中のデジタル人材に対する課題を解決

―最後に、御社の今後のビジネス展開を教えてください。

デジタル人材領域における人材紹介会社として、弊社はNo.1カンパニーだと自負しています。現在でも大手も含め弊社の認知度は高まっていますが、「デジタル人材ならウィンスリーだよね」と言われるよう、さらなる高みへと引き上げていきたいと思っています。

このような状況で、弊社が拡げていこうとしている分野が2つあります。デジタル人材は正社員での採用が難しくなっているため、業務委託社員も採用していきたいという企業ニーズが増加しています。そこで弊社では個人事業主のデジタル人材をマッチングする業務委託支援サービス「デジフレ」を展開しており、さらに広げていこうと考えています。

また、採用活動が熾烈な状況で、採用するリソースやノウハウが足りないという企業に対して採用代行をするサービス「RPO」も展開しています。人事不足の企業に対して、弊社のデジタル人材に特化した10年以上の中途採用ノウハウをご提供することにより、その溝を埋めていきたいと考えています。

株式会社ウィンスリー

https://w3hr.jp/

■企業情報
株式会社ウィンスリー
東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル5階
Tel.03-6447-0437

広告・マーケティング業界、デジタルマーケティング業界にて10年以上活躍してきたメンバーが中心になって構成された人材ヘッドハンティング会社。採用企業が欲する人材について、企業の人事部担当者よりも詳細な理解があり、「こんなスキルが望ましい」 とされる場合にも、具体的にどの程度の実務レベルを指すのか把握できることで、精度の高い求人紹介を行えることが特徴。

Interview with
太田 朱音氏

株式会社ウィンスリー
ヘッドハンター&デジタルマーケティング部