株式会社エージェントセブンの導入事例

株式会社エージェントセブン

コミュニケーション管理を重視、満足度の高いキャリアサポートを実現

「想像を超える出会いを創造する」をミッションに2017年12月1日に設立された株式会社エージェントセブン。人材紹介事業者としてはほとんど前例のないカスタマーサクセス構想を掲げる同社。設立当時は他社システムを使っていたものの、PORTERSの使いやすさや信頼性からリプレイスを果たした。本インタビューでは、PORTERS導入の背景や導入後の効果、同社が目指していることなどを株式会社エージェントセブン執行役員の相川 貴志氏にお話を伺った。

転職支援と転職面談マッチングプラットフォームで事業を展開

―まずは御社の事業の特徴についてお聞かせください。

転職支援事業と「PayCareer(ペイキャリア)」事業二本柱で展開しています。転職支援事業は、IT・Web領域をコアターゲットに展開しています。11月で第6期を迎え従業員は14名、うちコンサルタントは10名が在籍しています。いま第二創業期を迎え人が増えたり戦略がアップデートされたりしていますが、創業時からぶれずに大事にしていることは「想像を超える出会いを創造する」というミッションです。

―相川様はいつからエージェントセブンに参画しているのですか。

2022年8月からです。人材関連の仕事には長く携わっており、エージェントセブンの創業メンバーとは以前、別の人材紹介会社で一緒に働いていました。その後、別々の道を歩みますがエージェントセブンの存在自体は以前から認識しており、たまに連絡を取り合う関係ではありました。先ほど第二創業期と言いましたが、外から見ていても「何かやろうとしている、化けようとしている」というのが伝わり、その役割をやるなら自分しかいないと思って合流することにしました。きっと他の誰かが自分の役割をやっているのを想像したくなかったんだと思います(笑)

―「PayCareer」とはどんな事業なのでしょうか。

「PayCareer」は別会社を立ち上げて運営をしている、日本初の面談課金モデルとなる転職の面談マッチングプラットフォームサービスです。企業は登録された求職者に対して、直接スカウトをすることができます。求職者については審査性を設けているため、「PayCareer」の登録者は非常に熱量が高いアクティブユーザーが多いことが特徴です。企業側もスカウトに工数をかけずに即戦力に出会えるという特徴を持っています。

コミュニケーション管理を可能にするカスタマイズ性に満足

―PORTERSを導入された経緯を教えてください。

創業時はもともと他社システムを使っていました。しかし他社システムは進捗管理や求人打診などが思うようにいかず業務に支障が出ていて、また創業メンバーは以前勤めていた会社でPORTERSの前身のシステムの使用経験があり、信頼も厚かったことで、PORTERSへのリプレイスを決めました。リプレイス後はかつて困っていた進捗管理や求人打診がスムーズになり、現在はそれらの点で難航することは一切なくなりました。

―現在、御社ではPORTERSをどのように活用されていますか。

求職者のサポートのため、フェーズの項目を重点的に利用中です。
求職者一人ひとりにきちんとサポートが行き届いているかどうかを見るために、
ある一定期間、特定のフェーズで動きが無い求職者を抽出し、フォローするようにしています。そのために最近よく活用しているのがレジュメの一覧画面に表示されるようになったフェーズグループ(※)の件数の変化です。パッと見で進捗がわかるところは大変便利だと感じています。

※フェーズグループ
JOBやレジュメ(スタッフ)に紐づく選考プロセス(引当進捗)が現在どのフェーズまで進んでいるのかという進捗について、一覧画面上で素早く把握で切る機能のこと。

また弊社が実現したい「カスタマーサクセス構想」に向けて、求職者とのコミュニケーションのログはしっかりと残しております。
「この求職者とはどのようなコミュニケーションをしていたか」がわかるように登録し、
求職者の決定月や入社月ももちろん記録しているので、各月ベースで抽出し以降のフォローアップ状況をモニタリングしています。

今後はさらに「入社後1か月」「入社後3カ月」などの期間をフェーズとして設定して、
これまで使っていた入社後フォローのスプレッドシートをPORTERSにマージし、
求職者のメニューの隣にカスタマーサクセス用のメニューを新設し、PORTERS MA(※)により効果的にコミュニケーションをとっていく予定です。これが実装できれば構想もより一層形になりますし、斬新だと考えています。

※PORTERS MA
求職者の希望にマッチする求人や、掘起こし対象者へのアンケート送信など、求職者のステータスに合わせて自動送信し、クリック・応募などの反応を回収して、応募や意思確認までを自動化するPORTERSのアプリのこと。

―PORTERSでもっとも気に入られている機能はなんでしょう。

カスタマイズが柔軟なところです。ユーザー側で自由度高くカスタマイズでできるシステムは相当便利だと思います。事業を展開していく中で見たい切り口や抽出したい項目は常に変わっていくので、それを自分たちで簡単にカスタマイズできるところは大変気に入っています。

PORTERSとともに、“カスタマーサクセス構想”の実現へ

―システム連携はどのようなことをされていますか。

そこまで進んでいるわけではありませんが、ATS(Applicant Tracking System/採用管理システム)と連携して、進捗管理の自動化を進めています。クライアントの求人をいかにPORTERSに取り込むかというところは、RPAでの自動化に着手し始めています。RPAにしろ、他のAPIにしろ、人がやらなくていい部分は積極的にITを活用して連携をしていこうと考えています。

また、カスタマーサクセスは弊社として重要なテーマですので、後工程に対していかにデジタルを活用してコミュニケーションを取れるかが肝になります。引き続き、PORTERSで実現できることを追求していきたいと考えています。


―転職支援事業を展開している御社の最近の変化を教えてください。

これまではどちらかというと属人的に質の高いサービスを提供していたのがエージェントセブンです。当然これまでも転職活動後のフォローをしてきましたが、そうするとご支援した方のキャリアと、またフォローする方の数はどんどん積みあがっていくわけなんです。転職活動後も関わってほしいと言ってくださるのは質が高い証拠でもあるのですが、こういったところにデジタルをしっかり装着してあげるのが大事で、そうすることでコンサルタントは登録者様にしっかり向き合える時間が作れます。人材ビジネスにカスタマーサクセスを取り入れた前例はほとんどないと思いますが、これは転職活動後もキャリアに伴走する真のサクセスチームがキャリアのサクセスにコミットしていくものです。
キャリアにとって有益となる情報、イベントや交流、コワーキングなどの働く場所、コーチングなど、様々なコンテンツを提供することでキャリアのステージを上げていただけたら嬉しいです。
このカスタマーサクセス構想は斬新なものですし、成功をすれば弊社のミッションでもある「想像を超えたご支援」ができます。すでに副次的な効果も出始めているのですが、カスタマー経由でのご紹介が増えておりいい流れができつつあります。


―ありがとうございます。最後に御社が目指している今後のビジョンについて教えてください。

ゆくゆくは、企業も求職者も今より一層自立自走した社会にアップデートしていきたいと考えています。
企業であれば採用の自立、求職者であればキャリアの自立です。
私たちエージェントセブンが持っている知恵やノウハウやパーパスを移植することで、お客様だけで自走できるようになることこそ今の日本社会に必要なことです。そのためにハンズオン型コンサルを超越した「インストール型コンサルティングカンパニー」になるべく挑戦していきたいと思います。

また、いつかエージェントセブンマフィアというタレント集団が産まれるといいなと思っています(笑)
「マフィア」という表現は誤解を生みそうですが、ビジネスの世界でいうペイパルマフィアやP&Gマフィアになぞらえています。オンライン決済システム「PayPal」の創業メンバーである7名がその後、世界の風景を一変させるようなサービスやシステムを生み出したように、エージェントセブン経由で転職した人は優秀で、猛烈に活躍し、世界を変えていける。そんな「人材輩出企業ならぬ人材輩出エージェント」になりたいですね。

最後に、ポーターズさんと一緒にこの人材業界を変えていけたらいいなと思っています。
カスタマーサクセスやエージェントセブンマフィアの話を聞いて、「それ共感できる」という人材の会社さんがいたら、情報交換したりコラボしながらこの人材業界を盛り上げていきたいと思いますのでぜひお声がけください。一緒に変えていきましょう。

株式会社エージェントセブン

https://agent7-tokyo.com/

■企業情報
株式会社エージェントセブン
東京都新宿区新宿6-7-1 エルプリメント新宿4F

・IT/Web/Game業界に特化した人材紹介
・IT/Web/Game会社の中途採用支援

を主な事業とし、「お客様に満足していただくこと」だけを目標に展開するエージェント。

「お取引企業は100%ご紹介のみ」という実績が証明するように企業、求職者からの厚い信頼を重ねて成長を続けている。

Interview with
相川 貴志 氏

株式会社エージェントセブン
執行役員