みなさん、こんにちは!

初めまして、ポーターズの隊員のレオです。

 

私は中国出身で、本名は張といいますが、ポーターズ社内では、複数名の張がおり、

”張さん”と呼ばれた時、いつも全員反応してしまいます。

そのため、あえて英語の名前を仕事上に使うことにしました。
ポーターズのお客様からも、レオと呼ばれています。

※参考数字として、中国では「張」という名字の方が、なんと9000万人以上もいるようです。
 


さて、本題に戻りますが、10月に、PORTERS GLOBALの現地のお客様対応のために、シンガポールに行ってまいりました。
以前もPORTERS GLOBAL代表の渡邉智美よ東南アジアの人材紹介事情についてご紹介させていただきましたが、

今回も、お客様より東南アジアの紹介の最新情報をいただきましたので、
ぜひポーターズ隊員ブログを読んでいただいている皆さまに共有したいと思います。


シンガポールではLinkedInが大活躍

 

日本でも転職は当たり前になってきましたが、皆さまも御存知の通り、

海外では、転職することは全く珍しいことではありません。

とにかく即戦力がほしいという企業が多いのが、東南アジアのマーケットの特徴です。

そのため、候補者と会社、双方の理想の仕事像が完璧に合致しなくても、

まずは面接をして、大丈夫そうなら、仕事をしてもらうということがあります。

求職者側も、転職に対する意欲が強いので、自ら積極的に仕事を探しています。

 

そういった背景があり、日本の紹介会社が大切にしている
 

①求人企業との信頼関係作り ②求職者への転職アドバイス・面接対策
 

などは、東南アジアの紹介会社では、重要性は低い傾向にあります。

現地の紹介エージェントは、いかにスピーディーに、
たくさんの求職者を企業に紹介できるかがポイントになってきます。

そんな東南アジアの転職マーケットの中で、LinkedInが大活躍しています。

もともと個人向けのビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキングサイト
として使われていたLinkedInですが、近年は企業向けのサービスとしても人気があります。

多くの登録者が自分の職務経歴などを登録し、公開しているので、

エージェントがその登録者とつながらならなくても(connectしなくても)、
その方の全ての職務経歴を見ることができます。

 

現在シンガポールでよくある人材紹介の流れとしては、

まずは求人があり、その求人に対してLinkedInを使い、求職者を探すといった方法があります。

いいと思った求職者がいれば、まずはLinkedIn上で求人の情報を送ってみて、
転職意欲がないかをヒアリングします。

求職者も、魅力的な求人を紹介された場合には、返信で応募承諾を出すことがあるようです。
 

集客、面談、求人打診、書類推薦など、日本の紹介会社のやり方では、1週間かかることもある

一連の流れは、Linkedin上であれば、一日もしくは数時間で終わってしまうこともあります。


 

LinkedInを使った人材紹介のメリットとデメリット

 

候補者獲得を簡易に、さらに書類推薦までの時間をグッと短縮してくれるLinkedInですが、

メリットだけではないようです。ここでは、LinkedInのメリットとデメリットを比べてみました。

 

メリット

・短時間で求人を求職者に紹介、応募承諾をもらえる

・求職者のデータベースが大きい

 

デメリット

・求職者のデータベースが大きすぎて、スクリーニングに時間かかってしまうことがある

・候補者によっては、LinkedInで求人紹介を嫌厭することがある

・紹介が成立した場合でも、紹介の各ステップの履歴が残らないので、
 会社組織としてストラテジーの構築が出来ない

・エージェントが退職した場合、そのエージェントが持っていた人脈や求人・人材情報などが
 すべてなくなるため、組織としての知的資産が安定しない

 

上記のデメリットから見えてくるのは、組織的な人材紹介事業展開をしていきたい場合には、

LinkedInの手軽さを保持しながら、戦略構築のためのモニタリングをしていく必要がありそうだということです。

日本でも、ヘッドハンティング型紹介はもちろん、業界によっては、
既にLinkedInを業務に使っている方も多くいらっしゃいます。
今後、LinkedInを使う日本の紹介会社も増えていくことでしょう。

 

東南アジアの人材紹介業はまだまだ発展途中、日本と違うところもありますが、

日本・東南アジアともに、人材業界全体が発展していくことを願っております。

By ポーターズ隊員 レオ